運命

2015年8月3日 2:36 PM

本日は運命について話したいと思います。
運命とは字の通り運ぶ命。
一般的には人の意思や思いを超えて人に幸不幸を与える力。或いはそうした力によって
やってくる幸不幸、それの巡り合わせのことを意味します。

運命と宿命は何が違うでしょうか。
色々な説があります。

宿命とは宿る命。変えようがなく生まれつき宿っているもののことです。
つまり男として生まれた、長男として生まれた、日本に生まれた、人間として生まれた。
これらは宿命です。

一方運命は様々なことを経験することにより自ら変えて行く道です。
自分で運び動かすことが可能ですから自分でコントロールすることが出来るのです。
どんな人と出会いどんな学校に行きどんな仕事をするか。
それによりどんどん変わって行きます。

つまり宿命とはどうしようもない、生まれながら本人が背負ったものです。
しかし運命とは自分で運んで行くものです。

私が運命と聞いて思い出すのはベートーベンの交響曲第五番。
冒頭が有名なこの曲は日本では一般に『運命』と呼ばれます
しかし実際『運命』は正式な題名ではなく後世になってつけられたものです。
それでは何故『運命』と呼ばれているのでしょうか。
それは弟子のアントン・シントラーの『冒頭の4つの音は何を意味しているのか』と
いう問いに対し『運命の扉を叩く音だ』とベートーベンが言ったことに由来すると
言われています。
しかし実際にはあくまであれは交響曲第五番というのが正式です。

松下幸之助氏は運命について『人間は90%が運命で残り10%が努力だ』と言っています。
日本人として生まれたのもこの時代に生まれたのも自分の意志ではない。
偶々、偶然に産まれた。『人間には運命などなく全てその人の力である』と考えると
人は努力すれば必ず成功することになります。
しかし実際にはそうなりません。人生は己の意のままにはなりません。
それは運命が担っているからだと言うのです。

人間は偶然生まれ生き偶然死にます。
自分の意志で生まれてきた人は1人もいません。
自殺以外は自分の意志で死ぬ訳ではありません。
だから必然を求めようとするのです。
努力は必然を求めようとする結果なのです。
努力こそが人生を充実したものにします。

松下幸之助氏は本当に多くのことを残しました。
経営の神様と呼ばれますが人生の達人と呼ぶべきではないかと私は思います。
彼が創った松下政経塾は政治をどうこうしようというものではありませんでした。
彼は自分の考え方を理解して欲しい、そしてそれを政治に役立てて欲しい。
そういう意図でやっていたのです。
本当に大変立派な方です。

創業者の考え方というのは非常に大事です。
それをきちんと学ばないと組織は成り立ちません。
我社についても私の考え方を理解して頂きたいのです。
私を理解することは会社を理解することです。
手っ取り早いのは私の書いた『小説家の経営術』を読んで頂くことです。

既に来期の経営計画を立て始めています。
来春にはまた新入社員が入ってきます。
もう個人の会社ではないのですから個人が技術を教えるだけではいけません。
我社がどういう姿で歩んでいてあなたはどういうことをやってもらう人なのだと
いう観点から教えなければなりません。
新入社員についてもあなたが5年後10年後我社にいたらどうなっているのか。
それを考えることが大事なのです。
もちろんそれはその通りにならないかもしれません。
しかしそれが語れないと計画になりません。
そうしたことをせずに『やったつもり』になるのは大変危険です。

運命を私なりに考えると、運命とはその人が持つ器だと思います。
そして努力とは目標に向かって精進することです。
器によって努力の幅も違うでしょう。
私がいつも言いたいことは目標と努力です。

夏休みが近い方も多いことと思いますが、10年後の目標を立てれば休み中の行動も
自然と変わってくるでしょう。
是非有意義に過ごして頂ければと思います。

民主主義

2015年7月21日 3:10 PM

本日は民主主義について話したいと思います。
民主主義-デモクラシー。
昨今安保法制で問題になっています。

デモクラシーの語源は古代ギリシャのデモクラティアです。
デモンスが人民・民衆、クラティアが支配・権力の意味でそれらを組み合わせて出来た
言葉であり民衆支配とか人民権力とか国民主義と解釈されます。

古代ギリシャで民主主義が勃興して暫くして専制政治になった頃、哲学者のソクラテスや
アリストテレスが登場します。
アリストテレスは民主主義は衆愚政治だとして廃止を提唱。
その後ギリシャは共和制に移行しました。

昨今は殆どの国が民主主義です。
民主主義でないのは旧共産国-例えば北朝鮮、ロシア、イスラエル、中国、キューバ
等です。

間接民主主義の形態として議会制民主主義があります。
民主主義は制度として大衆が主人公だということはありますが、国民投票ばかり
やっている訳にはいきません。
そこで公正な選挙によって代表者を選出しその代表者達が議会の中で議論し多数決で
決めるのが議会制民主主義です。

つまり民主主義とは多数決の論理です。
しかし少数の意見も無視はしません。

民主主義では端的に言えば全体の51%以上の賛成があれば決まります。
衆議院の3分の2以上が賛成すれば憲法改正案すら可決されます。
基本的に一般法案は衆議院議員の半数以上が賛成すれば強行採決出来ます。

民主主義と言っても国民が全てを決める訳ではありません。
議員は政党を構成します。
そこに党首が必ずいます。
そしてそこに組織の権力が集中します。
だからある意味では専制政治や帝国主義と最終的には変わりません。
少数の意見が反映されるのが民主主義ということではありません。

自由主義という言葉もあります。。
自由主義とは自由にものが言えることです。
例えばマスコミが総理大臣を批判しても罰せられることはありません。
それが言論の自由です。
民主主義で自由主義を実現しているのはイギリスです。

昨今報道の自由度ランキングが発表されました。
上位にはフィンランドやオランダ、ノルウェーがランクインしています。
日本はかなり下の方です。特定秘密保護法などが原因とされています。

民主主義とは中々難しいものです。
多数決の論理で少数の意見も聞く。
言論弾圧はしない。
法の下の平等。

民主主義は近代国家が手に入れた最高の形態だと言われますが、国だけでなく
会社等のあらゆる組織は利益を代表する人がいてその人に権力を委ねている訳ですから
その人の思想や思惑が反映されるのは間違いありません。
その人に後から反対しても『選んだ方が悪い』ということになります。
最高権力者が決めたことに従わざるを得ないのです。

最高権力者が全てを決めるのは独裁政治或いは帝国主義です。
かつては日本も独裁主義でした。
ドイツ・イタリア・日本は専制国家で戦争を起こしました。
ドイツはヒトラー率いるナチス、イタリアはムッソリーニ率いるファシスト党。
日本も軍部が全てを掌握し反対する者を弾圧していました。

大事なのはトップに立つ人です。
多数決が必ずしも民意を代表するとは言えませんし、それによって選ばれた人が
民衆の利益代表になってくれるかということも保証はされません。
会社も社長により潰れることがありますし国家も戦争により潰れることがあります。

資本主義と民主主義は何が違うのでしょうか。
資本主義とはキャピタリズム。
これは経済の仕組みの一種で資本の運動が社会のあらゆる基本原理となり利潤や
余剰価値を生む体制です。
社会に貨幣を投下し、その貨幣が社会の運動により大きく回収された場合それが
資本となります。

資本主義には株主がいます。
50%の株式を持つ株主が全てを決めています。
上場企業に50%株主は居ないので会社が主導しています。
未上場企業についてはオーナー或いは二代目が50%を持っていることが多いです。

民主主義にしろ資本主義にしろ良い代表者を選ばねば大衆の代弁者にはなり
得ません。
他人事・無関心でいると大変な事になるかも知れない。
そうした危機感を持って社会の出来事を見るようにして頂きたいと思います。

ギリシャ問題

2015年7月6日 9:06 AM

本日はギリシャ問題について話したいと思います。

ギリシャでは国民投票の結果60%強がEUの要求に対しNoを突きつける結果となり
それを提唱していたギリシャのチプラス首相が勝利宣言をしました。

ギリシャ問題とは何か整理しましょう。
ギリシャは人口1100万人の国です。
大きな問題は3つあります。

1つは身の丈に合わない年金制度。
ギリシャは55歳から年金がもらえます。
そしてギリシャの国民の10人に1人が公務員です。そして公務員関係の仕事に従事
している人が実に250万人もいるのです。

先日テレビで観たのですが、小学校を定年退職した女性教員が『年金を50万円
貰っていたが昨今のEUの締め付けで25万に減らされた』と文句を言っていました。
生活が苦しいと言ってもそんな訳はありません。貰い過ぎです。

ギリシャの社会保障給付金と人件費は、国家予算から国債の利払いを引いた額の
7割を超えます。
これは日本と似ています。
日本も社会保障費は4割。国債の利払いを引けば国家予算の6割が社会保障費に使わ
れています。

2つ目は、政権交代がある度に公務員の雇用を増やして来ており公務員関係者の
労働人口が25%を占めていること。
そして彼等を優遇していることです。

そして3つ目は脱税文化が盛んであること。
自営業者は一定水準以下の所得だと無税になるのですが納税意識が全くありません。
一部の富裕層から取っているのです。
税務署員の汚職や徴税能力が低いという問題もあります。

現在若者の失業率は50%です。
今回の国民投票では若者達がEUを離脱をすることに反対し『恐らく45対55でチプラス
政権は負けるのではないか』という予想でした。
それが完全にひっくり返りました。
実は緊縮財政賛成に入ると思われていた若者の票が反対に回りました。
若者は職がありません。若者を養っているのは親です。
親に寄生している若者にとって親の年金が減るのはまずい。
その為若者が反対票を投じ、反対が賛成を大幅に上回ったのが実態ではないかと
言われています。

ギリシャとはどういう国なのでしょうか。
公用語はギリシャ語。民主主義の発祥の国です。
オスマントルコに600年も征服されていました。
ギリシャが独立したのは1800年代のことです。

ギリシャとはどこか日本に似ており98%がギリシャ人です。
移民を受け付けないのです。

地中海に面した風光明媚な国であり山が多い国です。
ヒンドス山脈があり2000メートル級の山がそびえています。
ギリシャの最高峰はオリンポスという独立した山です。この山は古代より神聖視
されてきました。

気温は冬期である1月が10度、夏期の7月で28度と暑くも寒くもありません。
年間降雨量もローマの2分の1。
地中海気候ではありますが温暖で住み易い国です。

国内総生産-GDPは神奈川と同じ位です。
主力産業は農業・鉱業・海運業・工業・観光業。
オリーブの生産量は世界第3位。綿が8位。葉タバコが10位。
小麦とトウモロコシを主食としていますがそれは殆ど輸入しています。

鉱業では石炭が有力で亜炭・褐炭という質の悪い石炭が世界4位。マグネシウムが
世界6位。船舶保有量は世界4位です。

ギリシャには技術力や科学力の高い企業や研究機関はありません。
従って工業製品・加工品の大半は輸入しています。
輸出出来る商品が少ない為に貿易赤字は慢性化しています。
多くの雇用を生み出す大企業が全くないのです。

主要な輸出品は衣料・果実・石油製品。
主要な輸入品は原油・機械製品・電機製品。
日本に対してはナフサ・葉タバコ・貴金属を輸出しており日本からは自動車・タンカー・
貨物船を輸入しています。
1兆円の輸出に対し輸入は3兆円。
慢性的な貿易赤字が続いています。

ギリシャの財政は海運業・移民からの送金・観光業の3つの柱で成り立っています。
ギリシャの労働人口の20%は何らかの形で観光業に従事しています。
25%が公務員関連-今かなり減らされていますが、観光業が20%、後は農業です。

ギリシャでは食えないからと移民が多いのも特徴です
特にオーストラリアのメルボルンには移民が多く成功者も多くいます。
その数はギリシャ国内のアテネ(75万人)、テッサロニキ(32万人)に次ぐとされます。

社会保障や貿易赤字、財政赤字など日本と非常によく似ているところがあります。
しかし決定的に違うのは日本は大企業があり外国の債権も沢山持っているし預貯金率も
高い世界3位の経済大国であるということです。

ですから日本がギリシャになるかと言えば簡単にはならないでしょう。
日本には体力がありますがそれは大企業のお陰です。

私個人の考えですが、今回の国民投票の結果はかえって良かったのではないかとも思い
ます。ギリシャは借金が払えないのですからEUの言うことを聞いて蛇の生殺しの様になるより、
EUを離脱した方が良いのではないかと思うのです。
国民が窮乏のどん底に喘いで半泣きになってやって、ようやく国民性が変わる。
破たんが再生への近道ではないでしょうか。

要するにギリシャに借金は返せません。
それはどこか日本に似ています。

国民投票の結果にギリシャ国民は喜んでいるといいますが喜んでいる場合ではあり
ません。年金が少なくなるから反対しただけであってEUを離脱するわけではないと
チプラス首相は言っていますが、それは本日から始まるヨーロッパ会議で決まる
ことです。EUはギリシャを潰しにかかるでしょうか?

長い目で見れば極貧の生活を送り国民性を変えて再出発した方が良いと私は思います。

月日

2015年6月22日 3:32 PM

本日は月日について話したいと思います。

月日とは過ぎていく時間、年月、歳月のことです。

月日と聞いて私が思い出すのは松尾芭蕉の『奥の細道』です。
芭蕉は元禄2年-江戸時代後期46歳の時門人の河合曾良と共に奥の細道の旅に
出発します。
今の5月頃。陰暦の3月のことです。
深川の庵を出発して全行程2400キロ、150日間の壮大な旅に出かけて有名な俳句を
作りました。

五月雨を あつめて早し 最上川
五月雨の 降り残してや 光堂
夏草や 兵どもが 夢のあと
閑さや 岩にしみいる 蝉の声
荒海や 佐渡に横たう 天の川

皆様も聞いたことがあるでしょう。

奥の細道の序文に『月日は百代の過客にして行かふ年もまた旅人也』と書かれて
います。
これは現代語訳すると『月日というのは永遠に旅を続ける旅人の様なものであり
去っては来る年もまた同じ様に旅人である』という意味です。
百代が永遠を意味し、過客は通り過ぎていく客、人、つまり旅人のことです。

月日の感じ方についてある説があります。
0歳代、つまり0歳から9歳までの間の月日の感じ方を100%とします。
この期間は月日は12ヶ月あると-まともな歩みをしているように感じます。
10代になるとそれが90%位に感じるようになります。
20代だと80%。30代だと70%。どんどん短く感じる様になります。
私など60代だから40%です。
確かに最近は月日はあっという間に過ぎていくとつくづく感じています。

私が一番長く感じたのは高校の3年間です。
今思えばあまり楽しくなかったのでしょう。
就職して最初に営業になった時も自身が望んだ仕事ではなかったので長く感じました。

つまり、つまらない・辛い・退屈だ等、嫌だと思うと時間が経つのが遅いと感じます。
逆に楽しい・快適・充実していると感じたら時間が経つのは早い。
これは意識的・気分的なことで何も時間が本当に時が早く進行する訳ではありません。

50代でクビになってから私はこの会社を創業した訳ですが創業当初3年間は
とてつもなく長く感じました。
嫌なことが多かったのです。
それが最近短いと感じ始めたのは充実しているのかも知れませんし、煩わしいことが
減ったからなのかも知れません。
1年をあっと言う間に感じてしまいます。
本年も半年過ぎましたが1ヶ月位にしか感じません。

篠田 桃紅さんという100歳を超えた方が幻冬舎で本を出版しベストセラーと
なっています。
彼女に言わせると100歳でも死は怖いのだそうです。
そして100年生きても人生は一瞬であったと仰っています。

どんなに足掻いても男性の平均寿命は80年程です。
80まで生きると仮定すると私の場合は後13年です。
そう考えるとやり残したことはまだまだあります。焦ってしまいます。

20代の人にはあまり煩いことは言いたくありません。
20代はまだ自分の事がよく判っていませんし伸びしろもあります。
しかし30代になったらエンジンをかけないとまずいでしょう。
私に言わせれば35歳から45歳は勝負です。
そこから老後に向けての人生大きな差がつくのです。

これから先の日本は或る意味では一時的に真っ暗闇かも知れません。
ギリシャやかつての韓国のこと他人事と捉えている場合ではありません。
ロシアも1997年ソ連が崩壊してルーブルが下落し地獄を見ています。
ドイツなど酷いものです。1943年頃ドイツの物価は1000倍に上がりました。
レストランで食事をしていたら1時間の間に請求書が倍になったということさえある
そうです。
日本だって明治維新、戦後に大暴落を経験しています。
インフレを体験していないのはアメリカだけです。

これからの時代を生きて行く為には力が必要です。
月日というのは早く過ぎるものです。
漫然と過ごしていると気付いた時には取り返しがつかないことになってしまい
かねません。

皆さん方も、特に充実する年齢の人は一生懸命に物事に取り組んで頂きたいのです。
その際は目標を立てねば駄目です。
日常業務だけやっていては何の進歩もありません。
目標があるから人は困るのです。
目標と現在のギャップを埋めようと努力するから進歩するのです。

明日からと思わず是非本日から行動して頂ければと思います。

円安

2015年6月8日 9:07 AM

本日は円安について話したいと思います。

今週月曜の朝方の為替レートは対ドル125円50銭。
急激な円安に進行しています。

何故円安になるのでしょう。
基本的に日本の金利が下がると円安になります。
日本の10年もの国債の金利は0.3~0.5%という安い金利です。

ドルの金利が上がっても円安になります。
ドルの量的緩和はいずれ終わり金利は上がりますがこの時期については色々憶測が飛んでいます。

IMFの総裁はこの利上げは来年にしたほうが良いとしきりに言っています。
世界はアメリカドルで決済されているからです。
ほとんどの新興国-インド・中国・トルコ・ブラジルなど多くの国がドルで決済しています。
ドル高になると新興国の景気が悪くなります。
新興国の景気が悪くなるとそこに輸出しているアメリカにも影響が出ます。

アメリカの金利の上げ下げの動向は雇用調査を目安にしています。
アメリカの失業率は低下しておりかつて7%だったのが今は5%まで下がりました。
これが3%になると失業率は実質0になります。無職でも仕事を探していない人もいるからです。
ちなみに日本の場合は失業率3%でほとんど完全雇用という状況になっています。

しかしアメリカもパートタイマーは増えていますが正社員は増えていません
実質賃金はあまり上がっていないから景気は思うようには良くなっていません。
その為、利上げを急ぐ必要はないと言われています。
いずれにしてもアメリカが利上げをするという観測があるから円はどんどん安くなるというのが現状です。

株価が上昇しても円安になります。
日本の株価は20,000円を突破し更に上を狙っています。

円はこのところ126円をつけそうな勢いです。
某証券会社のトップアナリストは130円も近づいてきていると言っています。
円は民主党政権時代は80円でしたが今は125円。大体1.5倍になりました。

本年の3月末本決算では1部上場企業の経常利益率は平均で6.5%という史上空前の率を保っています。
しかし例えば自動車業界で言えばトヨタの車は売れまくっている訳ではありません。
実際1位の座をフォルクスワーゲンに明け渡しています。
それでもトヨタは儲かっています。円安効果が非常に大きいのです。
マツダも円安の恩恵を受けています。
海外に主な生産拠点を持つ日産の様な会社はさほど為替による恩恵を受けていませんが国内で生産している会社は影響があります。

円安効果による企業の増収増益。
これは実力ではないのではないでしょうか。

日本はこのまま更に量的緩和を継続していくかどうか。
難しい局面にきています。
世界に目を向ければユーロは量的緩和をした為にユーロ安です。
また韓国は円安で打撃を受けています。
かつて日本が円高でぼろ負けした時の状況が今韓国で起こっているのです。

円安になる理由は端的に言えば円を刷りまくっているからです。
国債もばらまいて借金をしまくっています。
円安を他国から批判されている訳ではありませんが…。

円安株高、世界の景気は非常に難しい。
かなり危険な水域に日本も来ています。

商売においてこれから先どうなるかは全く分かりません。
しかしこれから先1、2年は猛烈にやらないといけません。
必死になってやって他社に勝たねばなりません。

リスク分散の為にも更に新規開拓を行う必要があります。
守りに入ったら負けです。
営業に守りは有り得ません。お客様のご要望にお応えして行くのが営業です。
まだ開拓の余地は沢山あります。
ここで我社の拠点もリニューアルします。

先の展望を持たねばなりません。
『ここをやらねばならない』という信念を持たねばならないのです。
仕事とは信念です。
良い悪いを誰かが決める訳ではありません。
自分はここをこういう理由でやるのだという信念。
これが大事です。

計画を達成したと喜んでいる場合ではありません。
他社も皆達成しているのですから出来て当たり前です。
気を緩めることなく信念を持って業務に励んで頂きたく思います。

年金制度

2015年5月25日 7:32 PM

本日は年金制度について話したいと思います。
年金制度については現在問題になっています。

公的年金の元々の考え方は、個人が納めた保険料を積み立ててその運用益と共に
個人に返すのではなく、現在の現役世代が納めた保険料により現在の高齢者の
年金給付を賄うという、世代と世代の支え合い・助け合いという観点から年代別
での扶養の仕組みによって成り立っています。
つまり高齢者を現役世代が負担するという考え方から出発しているのです。

年寄りになると公的年金で暮らしている人が70%です。
殆どが年金暮らしと言えます。

昨今は『年金の保険料を支払っても損をするのではないか』という説があります。
ちなみに1950年頃の公的年金-特に厚生年金はサラリーマンが定年までに保険料を
1200万円払って平均余命まで生きたとすると4500万円返ってきました。
3.4倍です。この頃は物価がどんどん上がっていました。
インフレでしたから貯金していれば自然と利息がついたのです。

これが1960年になると1800万円払って5000万円。2.8倍です。段々下がってきます。
1970年になると2400万円払って5900万円。2.5倍です。
2000年になると4200万円払って9700万円。2.3倍です。
現在でも払った分は平均余命生きれば2倍は返ってきますから現段階では損をする
ということはないでしょう。

しかし年金の支給開始年齢は段階的に引き上げられています。
昭和24年生まれまでの人は60歳~65歳の間も年金が支払われていました。
支給が65歳からになるのは男性だと昭和36年4月2日以降生まれ、女性は平均寿命が
高い為に昭和41年4月2日以降生まれからです。

こうなると企業にとって問題になるのは定年制です。
現在多くの企業は60歳定年ですが定年延長又は継続雇用制度の導入が義務づけられ
ました。
これには3つの選択肢があります。
1つは65歳まで雇用を延長する。
もう一つは60歳で一旦定年とした後に再び雇用する。
そして年齢制限を設けず無制限とする。これは一部中小企業では実施されています。

現在多くの企業は60歳で一旦定年し再雇用の上1年毎更新としています。
嘱託の様な雇用形態をとる企業も多いです。
こうして65歳まで繋いで行くということをしています。

そうは言っても定年はなくなっていません。
銀行には50歳役職定年があります。
或いは大会社には役付き定年というのがあります。
そうすると60歳まで所属していても給与はがた減りします。
更に65歳からしか年金が出ないとなるとその間の就業が大きな問題になります。

世の中は随分豊かになりました。
終戦頃食うや食わずの生活をしていた世代がお年寄りになり年金をもらうのは
結構なことです。
国の為に働いたのだから若い世代が支援するのは当たり前だと思っていました。

しかし65歳以上人口の全人口比率と、65歳以上人口の年金納付人口比率は変化
しています。
1960年代が5.7%で10.6%。
1990年代が12.0%で19%
2000年代が17.3%で27.9%
2009年が22.8%で38.5%
2030年になると31%、58.2%
2055年になると40.5%、85.0%全人口の2人に1人が65歳以上の老人になります。

つまり2055年になると老人があふれている状態になります。
こうなれば65歳からの年金支給は恐らく無理でしょう。

平均寿命も1960年頃は男性65歳・女性70歳でした。
しかし現在は男性80歳・女性86歳。
これが2030年になると男性85歳・女性90歳になるのではないかと言われています。

世界の平均寿命はどうなっているのでしょうか。
2009年のデータで日本は男性79.6歳・女性86.4歳。
アメリカは少し低く男性75.4歳・女性80.4歳。
韓国は男性76歳・女性80歳。
フランスは男性78歳・女性84歳。
そんなに差はありません。
1歳か2歳の差は統計的には凄いことですが『日本は長寿国である』と騒ぎ立て
することはありません。
先進国においては押しなべて男性75歳・女性85歳程度で女性の方が長生きする
傾向にあります。

年金で問題になるのは生まれてくる子供と死んでいく人との比率です。
日本は少子高齢化社会ですから前者が少なく後者が多いのです。
先進諸国はどこも後者が多くなっています。

欧米では年金は67歳・68歳からの支給となっている国もあり日本でも議論が
交わされています。

公的年金は得だとか損だとかではなくその国が生きていく為に自分がお世話に
なった高齢者を社会的に扶養する制度です。

『俺は入らない』ということが国民年金では問題になっていますが厚生年金は
入らない訳には行きません。法的に罰せられます。
年金は本質的には得する損するという問題ではないのです。

それと同時に60歳から働く制度を考えて行かねば大変なことになります。
60歳定年で65歳まで年金が払われないのではどうしたら良いか。
多くの場合はどこかで働くことになるでしょう。

現在60歳から65歳の年代の方は仕事をしながら年金をもらっています。
しかし今後は65歳からしか年金が支給されなくなり環境は厳しくなります。
ライフサイクルが変わるということを念頭に置きながらそれに対応する
経営をしていかねばなりません。

我社もそうしたことを踏まえより良い企業となるよう頑張って行きたいと
考えています。

一瞬

2015年5月12日 3:12 PM

本日は一瞬について話したいと思います。
一瞬は英語では『an instant』『 a moment』であり瞬きということ、瞬きをする
位極めて僅かな時間ということです。
『一瞬の出来事』とか『一瞬思い出せなかった』などのように使います。

カメラは一瞬を切り取ったものです。
表情や風景、情景。
カメラマンは一瞬をとらえ見る人に感動を与えます。

一瞬にして人生が決まったり転落したりします。
出来心や痴漢や万引きなどの犯罪、交通事故-一瞬の判断や衝動によって人生が
転落することがあります。

反対に一瞬の判断により起業したり発明したりすることもあります。
発明などは長い努力の中で一瞬の出来事です。
多くの実験で失敗し続けているとある日突然発見に至る。
エジソンもキュリー夫人もそうです。

一瞬にして敗れる。
一瞬にして堕落して行く。
一瞬にして起業の閃きを得る。

こうした一瞬は何故訪れるのでしょうか。

私はそれは過去の長い生き様の結果だと思います。
過去の積み重ねがプラス或いはマイナス方向の一瞬に繋がるのではないでしょうか。

犯罪などのマイナスの一瞬が訪れる人は常日頃から良からぬことを考えているから
つい発作的に出てしまう。
出来心などではなく蓄積されたものが出るに過ぎません。
プラス方向の一瞬が訪れる人はやはり日頃から考え続けているから起業を思いつい
たりするのです。

つまり一瞬とは長い追求の結果です。
小説などでも長く考えてアイディアがふっと出て来るものです。

ノンフィクション作家である沢木耕太郎氏が書いた『一瞬の夏』という作品があり
ます。
これは1981年に出版され現在文庫になっているカシアス内藤というボクサーの話です。
カシアスというリングネームはモハメド・アリという偉大なボクサーの旧名である
カシアス・クレイからつけられました。

内藤氏は1949年に神戸で黒人のアメリカ兵と日本人の母の間に生まれました。
父は朝鮮戦争で戦死しています。その後母と横浜に来ました。
彼は高校のボクシングで頭角を現し東洋ミドル級チャンピオンに上り詰めます。
しかし脱落も早く初黒星を喫した以降は精彩を欠き引退するのですが4年振りに
復帰をすることになります。

この作品には栄光を夢見るボクサーとタウンゼントという老人トレーナーとそれを
見守る若きカメラマン、そしてこの作品の作者が登場します。

偶然出会った男達。
一度は挫折した悲運のボクサーがいかに復帰し再起を図るか。
人生をかけて行く男達を活写した小説です。

その後内藤氏は咽頭がんにかかります。
咽頭がんは喫煙や歌手など咽喉の酷使が原因と言われていますが食道がんと異なり
声帯を取れば治ります。

現役を退いた内藤氏の夢はボクシングジムを設立し将来のチャンピオンを養成する
ことでした。
ボクサーは一瞬が大事で筆談では追いつかない。
つまり声帯をとってしまっては指導出来ないのです。
そして彼は『俺は絶対に手術はしない』と決めます。
余命3ヶ月と診断されましたが放射線治療をしてがんは小さくなりました。

それから8年が経過しました。
がんは消滅した訳ではありませんが彼は生きています。
余命3ヶ月と宣告された人が何故生きているのか。
その理由について彼は『限りない情熱と弟子を育成しようという気力ががんの再発を
押さえている』と語ります。
再発を恐れていては何も出来ないと現在もボクシングの指導にあたっています。
そして彼の長男は日本スーパーフェザー級の王座を獲得しました。

打ち込む事さえあればがんが克服できるとは思いませんがしかし良い方向に身体が
活性化して行くことはおおいにあり得ることです。
俺は病気だと悩んでばかりいるよりずっと良いでしょう。

目標を持つ。
そしてその目標を達成すべく執念を持って戦えば活路が見い出せます。

『社長はいつも目標目標と言う』と思う方もいるかも知れません。
しかし私は諦めた人間や目標の無い人間に魅力を感じません。
成功したとか偉くなったとか出世したとか、それは結果です。
私は目標に対する努力の中にその人の偉大さを見出しているのです。
目標の大きさは他人がとやかくいうことではありませんが。

良い目標を持っていれば一瞬で終わる人生にはなりません。
目標を持ちそれに向かって努力していればプラスの一瞬が訪れることもあるでしょう。

あなたも目標達成に向かって邁進して頂きたく思います。

1分

2015年4月20日 3:14 PM

本日は『1分』について話したいと思います。

マイクロソフトのビル・ゲイツ氏。
彼は人材を採用する時1分で決めてしまうと言っています。
1分とは殆どインスピレーションです。
しかし彼は多くの人を面接しているから1分で大体判る訳です。
実際に1分で採用を決めた人と1時間以上話し採用を決めた人とでは何ら変わりは
なかったという結果が出ているそうです。
多くの話をしたから良い人が取れた訳ではない、人間の直感は裏切らないと彼は
言っています。
ただしそれが出来るのは鍛錬をした人だけです。
このケースについてもビル・ゲイツ氏が達人だからです。

物を買う時も同様です。
決断は早ければ早いほど良いものを手に入れられます。
ウインドウショッピングは趣味だから時間を使っても良いでしょう。
しかし実際購入する場合は素早く自分が気に入ったものをその値段と照らし合わせ
決断します。
人間は本当に購入する時は自分の懐以上の所に行かないものです。
懐以上の所に行くのは『見るだけ』の場合でありウインドウショッピングと同様
趣味でしかありません。

懐の範囲で行っている訳ですからそこで購入を逡巡している人は決断力が無いという
ことになります。
ここでぱっと決断が出来るのは日頃から購入するもの-ファッションならファッションに
ついて精通しているからです。
そうでなければ散々悩んだ挙句に店員のおすすめする商品を唯々諾々と買ってしまう
でしょう。
そこに何ら本人の意思は働いていません。

購買にしろ採用にしろ営業にしろ直感は裏切らないものです。
しかしその直感を磨くためには相当の失敗をしなければなりません。
そうでなければ直感は単なる趣味嗜好・単なる我儘に過ぎません。
多くの失敗をして直感が磨かれていくと決断力が上がります。

世に成功する人と失敗する人との差は決断力だと私は思っています。

1分という時間は短いですがその1分を継続して行うと人生は劇的に変化します。
例えば朝。
仕事が出来る人はぱっと起きて正常な細胞が働く-つまり脳をリフレッシュして
行くことが出来る人です。
これが出来る人と出来ない人とでは人生に差が出て来ます。

出来る人は朝だらだら寝ているのではなくぱっと起き、まず水を1杯飲みます。
そして冷たい水で顔を洗ってテレビ或いは音楽をつける。
太陽が当たる家ならば窓を開け日差しを浴びる。
これらを短時間でぱっぱとやる。
すると脳がリフレッシュします。

一方仕事が出来ない人はぐずぐずと会社ギリギリまで寝ています。
そして朝食もとらず寝ぼけ眼で仕事をします。
これは怠惰の典型で出世しないし仕事も成功しません。
落伍者になっていく可能性すらあります。

仕事が出来ない人は退社時間も常に遅いものです。
毎晩だらだらと遅くまでやっているのが特徴です。
仕事が出来る人ほど集中的に仕事をしその後は運動や趣味などをしてリフレッシュ
しているものです。

要するに出来る人とは頭の切り替えが早い人です。
出来る人はけじめがつくし出来ない人はけじめをつけられません。
けじめをつけるのは簡単です。
『今日はこれで終わり』と決めることです。

新入社員の中にはリフレッシュが上手く出来ずストレスを感じている人もいるで
しょう。
五月病になる人もいます。
五月病とは4月に入学・入社した新人に5月頃になると現れる精神の不安定状態をい
います。
5月は連休があり考える時間が出来ます。時間を与えられると人は悩むのです。

しかしストレスには良いストレスと悪いストレスがあります。
全くストレスがない人は問題です。
ストレスがないのは目標がない或いはやる気がない宙ぶらりんの状態だからです。
適度なストレスがないと人は成長しません。
目標を掲げるとそれに到達しないことがストレスになります。
或いは立てた計画の通り進捗しないことはストレスになります。
それはストレスですがストレスがないと脳が働きません。

適度なストレスがない人間は負け人間ですが極度なストレスは厳しいものです。
これは色々な転換をして行かねばなりません。

ストレス解消の為には1分を上手く使うことです。
例えばずっと画面に向かっている時に1分違った行動をしてみる。
それを計画的に、1分でぱっと転換できると人生が開けてきます。

これから連休に入る方も多いと思いますが、休みだからとだらだらするのではなく
メリハリのある生活を送って頂きたいと思います。

訓示

2015年4月1日 11:38 AM

この度は入社おめでとうございます。
並びにジャパニアスを選んで頂きまして有難うございます。

日本はこれから激動の時代を迎えます。
こうした中で皆様はどの様に就職する企業を選んだのでしょうか。
私であれば、大きいとか小さいとか有名とか無名とか大企業とか中小企業とかそうした観点ではなく
『良い会社』或いは自分のやりたい仕事をやらせてくれる企業に就職したいと考えます。

『良い会社』とはどんな会社でしょうか。

例えば帝国データバンクという信用調査機関は各企業の点数をつけています。
100点満点で採点されるのですが全体の85%は50点以下です。

86点以上の企業は日本に6社しかないそうです。
66点以上の企業も全体の0.2%しかありません。
我社は66点です。
神奈川県の企業数は7万社で66点以上はその内130社。
つまり我社は神奈川で130番以内ということです。

我社より大きな企業は沢山ありますが企業は規模だけではないのです。
成長性、経営力、財務内容、自己資本比率など評価基準は色々あります。
ちなみに点数が50点以下の企業は殆ど赤字です。また中小企業の85%は赤字です。
我社は創業以来15年ずっと黒字を続けています。
我社が外部からこうした高い評価を頂いていることは誇らしいことと思っていますし、
皆様も親御さんに少しは安心して頂けることと思います。

私自身はきちんとした土台があり、自分の力を引き出してくれてその力・能力を発揮させてくれるのが
良い会社だと考えています。
それは必ずしも大企業を意味しません。
将来を展望した時に社員が『私がいなければ』と思える企業であり続けることが大事なのだと思って
いますし我社はそうありたいと思っています。

皆様はどういう経緯で我社を選んで下さったでしょうか。
恐らく技術に関することが大きなウエイトを占めているかと思います。
技術を高めるとはどういうことか。そしてどれ位のレベルまで高めるのか。
是非皆様には目標を持って頂きたいのです。
課長になりたいとか部長になりたいとか取締役になりたいとか行く行くは社長になりたいとか、
それはそれで良いと思います。
しかしそれはあくまで肩書です。そこにどういう中身があるのかということを追求して頂きたいのです。
その結果として将来役職がつくことはあるでしょう。

私が常に申し上げていることですが、目標・目的がある人とただ漫然と生きている人とでは大きく
差が開きます。
人間の能力は、天才的な人は別にしてそう変わるものではありません。
組織には大体同じ位の能力の人が集まっているものです。
それがどうして何時の間にか差が開いてしまうのか。

それは目標・目的が常にあるか否かです。
私は目標設定能力は才能であるとすら思っています。
例えば皆様が『こういうレベルまで行こう』という目標を立てたとします。
そうするとそれを達成する為には何をしたら良いのかを考えるようになります。
先輩に聞くなり本を読むなりして目標を達成する努力をするでしょう。
目標とはそうした役割を果たすものなのです。

採用面接は人事の方から『あなたの長所は何か』と聞かれた方もいるかと思います。
しかし長所と欠点は紙一重です。
例えば『人前で話をするとあがってしまう』ということは欠点でしょうか。
あがるとは緊張しているということです。
緊張しているということは物事に真剣に取り組んでいるということです。

人前であがって上手く話せないことが欠点ならばちゃらちゃらした態度でそつなく話せることは
長所でしょうか。
むしろ緊張が無いということになるかも知れません。
緊張があれば誰しもあがってしまうものです。

営業職であっても『あの人は話が上手いから営業に向いている』と言うことはありません。
話が上手いからお客様は買って下さるのかと言えば違います。
真剣に取り組むから信頼して下さるのです。
真剣であることが重要なのです。

欠点は長所にもなり得るし長所は欠点にもなり得ます。
ですからあまり欠点に拘る必要はありません。
また終わったことについても同様です。
終わったことはどうしようもない。取り返しがつきません。
例えば身長や学歴について今更言っても意味がありません。
どうしようもないことを考えても仕方ないのです。
私が申し上げたいのは努力して改善出来ることに励んでほしいということです。

どの企業に入社しても最初は大変です。
皆様には先ず『これをやろう』と自分で何か決めてそれを実践して頂きたいのです。
何でも良いのです。
例えば今まで7時に起きていたのを30分早く起き、その30分で新聞を読む或いは体操をする。
それだけでも全く人生は変わります。
10年経てば大きな差になります。

同じ早起きでも会社に遅刻しない様する為に起きる時間を変えるのは努力ではありません。規則です。
規則ではなく自分が『こうしてみよう』と変わることが大切なのです。

反対に『これをやめよう』と決めることも必要かも知れません。
例えば昨今女子高生はスマホを1日8時間やっているそうです。男性でも6時間。
ここまで来ると依存であり時間の浪費です。
スマホだけでなくアルコールやタバコ、ゲーム等、皆様が自身を振り返って『時間を浪費している』と
感じていることがあるならこれを機にそういうことをやめてみる。

自分の欲望-食べたい・寝たい・恋人が欲しいーそうした欲求はあっても良いでしょう。
遊びも結構なことです。

ですが何か一つくらい社会人になって変えてみて頂きたい。
その積み重ねが5年後10年後の物凄い違いになるのです。
それが進歩するということです。
それと自分がこういう上司・先輩になりたいなと言う人を見つけることも大切です。

学生時代は扶養される立場であり自由に生きてきたかと思います。それで良かったのです。
社会人になると給料を頂く訳です。そして出来れば給料は増えたほうが良いものです。
その為には会社に貢献しなければなりません。

貢献とは、国に貢献する、社会に貢献する、会社に貢献する、親孝行など自分以外の人の為にお役に
立つことです。
それはとても大事な事です。

今までは自分の為に生きて来たかと思いますがしかしこれからは何かのお役に立つということを
考えて頂きたいのです。
お役に立つ為は知識も蓄えなければなりませんし健康に気を付けなければいけませんし人の話をよく
聞かねばなりません。
そうしたことを考えこれからの研修に臨んで頂きたいと思います。

研修の中で我社の経営理念・経営方針・行動指針の話があるかと思います。
経営理念の内の1つである『利益は納税をする』。
これを実践して来たからこそ我社は今日の高い信用力のある会社になったのです。
これは私の功績だと自負しています。

是非皆様方にも『会社で自分はこういう功績を残した』と言える様になって頂きたい。
そしてジャパニアスを好きだと思える様になって頂きたいのです。

我社の設立当初は新入社員を採用することが出来ませんでした。
私自身の年齢が年齢だから新入社員を採用しても彼等の35年後を見ることは恐らく出来ない。最後まで
私が指導することが出来ないのに採用することは出来ないと考えていたのです。

しかし昨今は若手の経営陣が育っています。
彼等という皆様を任せる人材に恵まれたことを有り難く思いますし皆様にも安心して業務に邁進して
頂けるものと思います。

是非末永く我社の発展のために皆様の力を発揮して頂きたく思います。

シンガポール

2015年3月30日 10:25 AM

本日はシンガポールについて話したいと思います。

シンガポールの元首相リー・クアンユー氏が亡くなりました。
彼は華僑でありシンガポール建国の父です。

シンガポールはマレー半島の南端にあります。
人口は約500万人。国土は東京23区と同じ位の狭い国です。
赤道直下に位置する為に気候は高温多湿であり平均気温は27度。これは年間を
通して一定しています。

国土は狭いものの人口密度は高くモナコに次いで世界2位です。
構成比は中国系が70%、少数派としてマレー系、インド系等がいます。

かつてシンガポールはイギリスの植民地でしたが第二次世界大戦時に日本が
制圧し占領しました。
日本が戦争に負けるとシンガポールはイギリスから独立しマレーシアを形成
します。その2年後にマレーシアから追放され独立した後、急速に発展しました。

シンガポールの素晴らしいところは金融において世界4位であることです。
金融の1位はアメリカ、2位イギリス、3位は日本です。
金融は圧倒的にアメリカが強いですがシンガポールも東南アジアの金融センターと
して不動の地位を築いています。
また土地柄もあり世界5大港湾の内の1つです。

国民所得は世界3位。非常に洗練されている国です。
議会制民主主義ではありますが事実上は一党独裁に近いと言えます。
公用語は英語です。
また交通量が多く交通渋滞は社会問題になっています。

軍事的には人口500万人の国ですが陸軍5万人、海軍1万人、空軍1万5000人。
徴兵制があり男子には2年の兵役が義務付けられ終了後は予備役に編入されます。
この辺りはスイスに似ています。

リー・クアンユー氏はイギリスのケンブリッジ大学卒です。
彼は日本の奇跡-敗戦し焼野原になって何もなくなった日本が世界2位の世界経済大国に
なったことに感銘を受けました。
その要因は日本人の勤勉で真面目で優秀なところにあると考えた彼は日本に学び日本の
高度経済成長を積極的にモデルとして取り入れました。
そしてシンガポールはアジアの奇跡を起こしていきます。

一人の指導者によってたった500万人の国が世界に名だたる国になったのです。
必ずしも人口が多い国が強い訳ではないのです。
相対的には人口が多い方が優秀な人が多くなるのは事実ですがそればかりではないことが
この例から分かります。

日本は世界的に見ても住み易く安全で食事も美味しい。
そんな日本を見習ってシンガポールは建国されました。
そして現在シンガポールはアジアで燦然と輝いています。
シンガポールの様に小さくても特色のある国が残るのです。

企業も同様です。
その中で必要とされる域になることが大事なのであって売上が大きければ良いと言う
ものではありません。
また経営者の為に売上を上げている訳ではありません。
そこをはき違えないで頂きたいのです。

目先の目標だけでなく先のことを考えなくてはなりません。
やることは一杯あります。

企業も現状の営業だけやっていれば良いというものではありません。
社員のレベルアップ、教育も重要です。
企業が大きくなる為には様々な役割の担い手が必要になります。
それを担う人材を育てなければ企業は立ち行きません。

皆様には若い内に多くのことを学んで頂きたいのです。
特に優れた先達から学ぶことはとても有効です。
是非シンガポールの様な国のことを頭の片隅に覚えておいて頂き日々邁進して頂ければ
と思います。

カテゴリー
新着記事
月別アーカイブ