失敗

2016年6月27日 4:07 PM

本日は失敗について話したいと思います。
失敗とは物事をやり損なうこと、方法や目的を誤ってやり損なうことです。

先日英国で行われた国民投票で英国のEU離脱が決まりました。
これは民主主義の危機です。

英国は民主主義発祥の地です。
民主主義とは何か。それは選択です。黒か白かを多数決で決めるのです。
元々民主主義では50.1ポイント対49.9ポイントで物事が決まります。
今回の国民投票では3ポイント差でEU離脱が決まりました。

面白いことは地域間格差、世代間格差があったことです。
例えばスコットランドは約70%が残留に票を投じました。
離脱が決まったことで今後スコットランドの独立闘争に発展するでしょう。
スコットランドはEU離脱を嫌っていますからこれを絶好の機会と捉え独立へと
動くことが考えられます。
またロンドンでは残留票が70%と圧倒的に残留が支持されていました。

世代間では若者は65%が残留に投票した一方、高齢者は圧倒的に離脱を支持し
ました。
その背景は何でしょうか。

移民の排斥。
かつての英国の独自性を取戻したい-つまり英国は偉大だという意識。
また社会保障の充実。
EUに干渉されたくないという思い。

英国はEUに多額の拠出金を払っています。
EUへの拠出金額の1位はドイツで2位がフランス。イギリスは3位です。
その拠出金を払う必要はない、その分を社会保障に回せと言うのが高齢者の意見
なのです。
高齢者が社会保障をもっと手厚くして欲しいと考えている一方で、若い世代は
EUから離脱すると職も無くなるし大変なことになると分かっています。
その辺りは日本と似ています。
日本の社会保障も高齢者に手厚いですが若い世代は年金など保障されていません。

一番心配なのは『自国さえ良ければ良い』という保護主義的考えです。
昨今はアメリカでもそうした思想がみられます。トランプ氏の考えはその最たる
ものです。
保護主義貿易が発達すると世界の均衡が崩れてしまいます。
先にも述べましたが私は今回の英国のEU離脱は民主主義の危機だと認識しました。
私は国民投票自体が失敗だと思います。
中国以外のあらゆる国はEU離脱に反対したのに英国だけが『自分たちの勝手だ』と
言いました。
『勝手だ』というのが失敗の最たるものです。

失敗の素晴らしい点は大抵の場合再度のチャンスが得られることです。
失敗は実践の一つの形に過ぎないのですが、失敗を何度も繰り返し挑戦すること
自体を諦めた瞬間、失敗は現実となりそこで全てが停止してしまいます。
挑戦をしなくなるとそこで思考は停止します。失敗しようがありません。
つまり挑戦するから失敗があると私は思っています。

人生を振り返ると多くの人に最初に訪れる失敗は受験でしょうか。
志望校をあらかじめ想定しますが、大抵の人が何らかの失敗を味わうものです。
次に就職。入った会社が希望通りの人は1割もいないでしょう。
つまり人間は18歳位から失敗の連続が始まるのです。
それは私を含め全ての人が、です。

就職の後は昇進という問題が発生します。
人はいずれかの組織に入ることが殆どですが、そこで昇進という形に乗れる人と
そうでない人が出て来ます。
例えば大企業では課長なれるのは全体の2割です。
課長になれない8割の人は昇進と言う意味では失敗です。

更に出世ということはどうでしょう。
出世をどう定義するか。部長になるのは出世ではなく昇進に過ぎないでしょう。
私は出世とは社会的に高い地位を得ることだと思います。
社会的に高い地位を得られる人が果たしてどれだけいるでしょうか。

出世の次は何が来るか。それは名声です。
世に名前が轟いて立派な人と言われることです。

そういう軌跡を描いて例えば最後は国家から表彰される-これを成功というならば
殆どの人は人生失敗の連続です。
私など失敗の連続の代表のような男です。

失敗した時に大切なのは反省より分析です。
失敗するとそれにより自信喪失の悪循環にはまってしまうことがあります。
『また失敗するのではないか』という悪循環を脱するには失敗を他人事の様に考える
ことです。
『他人事』は『ひとごと』と読みます。
自分のやったことを他人がしたように考えれば良いのです。
他人の事ならば『彼はこうだから失敗したのだ』と簡単に分析出来ます。
自分のことは気づけなくとも他人のことなら傾向が読めます。
第三者の立場に立てば極めて分かり易いものなのです。

『失敗は成功の母』と言いますが分析するから成功する可能性が分かります。
ではどの様な失敗をするのか。原因の究明をしなければなりません。
失敗には原因が絶対にあります。

例えば株で失敗するのは儲けようと欲をかくからです。
尤も儲けようと思わなければ得をすることはありませんが。

失敗についてもっと具体的に考えてみましょう。
1番目は絞り込み済み、織り込み済みの失敗。
『こうすると失敗する』とある程度の損害やデメリットを織り込んでの失敗です。
損害については過去のデータから算出します。
例えば今回の株式市場では日本は約3兆円の損害が出ました。
『この位やればこの程度の損害が出る可能性がある』と算出し『その範囲なら
失敗を許容出来る』と織り込んだ上での失敗。
これは凄いです。

2番目は結果としての失敗。
果敢なトライアルの結果としての失敗です。
例えば100メートル競走。スタートダッシュをするのか後半にかけるのか。
果敢にやって失速し結果として失敗するということはあります。

3番目に回避可能であった失敗。ヒューマンエラー。
人が人為的に犯したエラーです。
1番と2番は成功の母となる可能性はありますがこれは失敗から更なる悪循環が
生まれる失敗です。
何故なら予想していなかったが為にパニックに陥るからです。

今回のEU離脱は全世界の誰も予想していませんでした。
金曜の8時までは残留間違いなしと金融市場は考えていました。
しかし10時から風向きが変わり13時には離脱派が勝利宣言をしました。
もう英国はやり直しがききません。
今になってロンドンで『もう一度投票をしてくれ』という動きがありますが
不可能です。

一度国民投票にかけられるということは重大なことです。
私は国民投票が正しいかと言えばそうではないと思います。
たったの数パーセントの差。
それも高齢者が選択したことでは未来志向とは言い難い。
だからと言って若者の賛成を待つのも民主主義とは違います。
民主主義とは極めて便利で且つ誤りの多いシステムかも知れません。

失敗は大いに結構です。人生は殆どが失敗なのです。
小さな成功に酔い痴れている人の方が駄目な人間になってしまいます。
しかし英国の例の様に取り返しがつかないこともあります。
思いつきでやっている人は危険です。

失敗しても良いのです。
それを形だけの反省で終わらせずきちんと分析し原因を究明して次に繋げる。
皆様にはそうやって成長して行って頂きたいと思います。

発想力

2016年6月6日 4:33 PM

本日は発想力ついて話したいと思います。
発想力とは様々なことを思いつく能力であり特に新しい考え方に力点がおかれます。

アップルのジョブズ氏を例に挙げましょう。
彼がアイフォンを開発する際に社員に言った言葉があります。

『未来を考えろ。電話で音楽を聴けるようになったらどうする。我社のアイポッドは
必要なくなる。だから我々は電話で音楽を聴けるようなものを創るのだ』

つまりアイポッドを否定したのです。
ジョブズ氏は音楽が好きな変わった人で大学は文系でした。
彼が影響を受けたのがソニーのウォークマンでありウォークマンを抜きたいと言うのが
生涯の目標でした。

未来を考えろ-ここに私が感じる想像力と発想力の違いが見られます。

想像力とは物事を想像する力です。
今の例で言えば『電話で音楽が聴こえるようになったらどうか』ということです。
これは想像力です。

一方、発想力とは思いついたことを解決する力です。解決しなければならないのです。
例えば手塚治虫氏は鉄腕アトムを考えました。
しか実際アトムが現実のものとなったかといえばそうではありません。
そこが漫画の面白さではあるのですが。
『我々は電話で音楽を聴けるようなものを創るのだ』というのが発想力です。

ジョブズ氏は文系の人間で技術者ではなかったから無茶苦茶な発想力が湧きました。
技術者は今まで作ったものの延長線上に改善することは出来ても全く新しいことを
発想するのは困難なのであまりやりたがらない人が多いのです。

文系の人間は技術者からしてみれば変なことを考えて『やれ』と言います。
技術者は大変に困ります。
しかしアップルは凄い意志力でアイフォンを創りました。

未来を考えるというのはただ想像するだけでなく、発想を合わせて想像した未来を
よりよいものにすることです。
人生は実は想像の連続です。
どちらに進むのか常に選択の連続でありじっとしているということはありません。
誰も一分先のことは分からないし明日のことも分かりません。
命だってどうなるか分かりません。
ですから人間はいつも想像して生きているのです。

私が常に言っている『10年後のことを考えろ』ということ。
これを私はビジョンと言っています。
つまり10年後の日本はどうなる。会社はどうなる。家族はどうなる。自分はどうなる。
そういうことを考えるのです。
ビジョンとは将来のある時点でどのような発展を遂げているか・成長しているか
などの構想や未来像を描くことです。

会社であれば経営ビジョン、事業部なら事業ビジョン、組織であれば組織ビジョン、
個人であればキャリアビジョンということになります。

凡人は未来を想像しません。現実という世界だけに逃げ込んでいるのです。
かく言う私もかつて我社を創業した時は貧乏で未来のことなど考えられませんでした。
貧乏な時はいかに明日の飯を食うか、子供を養うかということしか考えられないもの
です。10年後など考えられません。
しかしその状態がずっと続けばその人は困窮して来ます。

今生活に困っている人は明日のことなど考えられませんが多少生活に余裕が出て来ると
明日のことを考える余裕が出て来ます。
その時にきちんと未来を考えられるか否かが分かれ道になります。

平凡な人は未来を想像せず現実の世界だけに逃げ込んで自己満足しています。
しかし才人は常に未来を想像し対応策を考え常に努力しています。

私はビジョンや目標を持てと常に口酸っぱく言っています。
これは仕事の種類に関係ありません。
人が10年後の自分を想像しないのは考えたくないからです。
人間の能力とは生まれや性別、学歴など矮小なことではありません。
『どうしたいか』ということを持たない人の現状維持・現状の延長線上に物事がある
でしょうか。何もありません。
まぁ多少スキルは伸びるでしょう。
しかし例えば10分でやっていた仕事が5分で出来るようになるのは慣れです。
慣れをもってスキルアップとは言いません。

発想力を磨く為には想像力が必要になります。
またビジョンや目標が無いと発想は出てこないものです。
私はそういうことをちゃんとやれと言っているのです。

特に上に立つ人間は先ず自分がこれをやらねばなりません。
自分がやらないのに部下に『やれ』と言って誰が聞くでしょうか。
『上に立つ人が率先する』とは行動することだけではありません。
考えることもです。
考えるということは非常に辛いことですが重要なことです。

先ずは自身の未来を想像して下さい。
自分がどうしたいのかということを考えそれを実現する為にはどうしたら良いのか
考えることから始めてみて頂ければと思います。

企画

2016年5月16日 4:08 PM

本日は企画について話したいと思います。
企画とは実現すべき物事の内容を考えその実現に向けて計画を立案することです。

ここで計画と企画の違いですが、計画は行うべき物事の内容が概ね決まっていて
その実現の方向やスケジュールなどを予め考えることです。
例えば我社で言えば売上。
売上の年間計画を立て、それを達成する為にどうするか逆算して考えます。
売上を積み上げ『これだけお客様を増やしたら計画を達成した』ということでは
ありません。
目標額を立てそれを達成する為にお客様や社員をこれ位増やすという方法や手順を
考えるのが計画です。

一方企画はそれとは少し違い目新しさが必要になります。
目新しくて好ましい物事の内容を具体的に考えその実現に向けて手筈を整えるのが
企画です。

企画と言っても様々あります。
大きなプロジェクトの企画もあれば、社員旅行なども一つの企画です。
或いは何らかの人事規定や管理規定を新しく作るのも企画の一つです。

つまり目的達成或いは問題解決の手段を繰りあげるのが企画で企画書は設計図です。
企画は企画を立てそれを企画書にすることが大切です。
それは製品を作る際に設計図を書くことと同じです。
設計図を書けない人は設計者ではありません。
与えられたことをオペレーティング的にこなしていくのは設計者ではないのです。
設計図が書けることが大切です。

この訓練をしていかないと力はつきません。

例えば『あの人は仕事が出来る』とか『仕事が早い』とか『営業の数字が良い』と
言ってもどうしてそうなのか。
もの凄く働くからかも知れませんし、市場に恵まれているからかも知れませんし、
良いお客様に恵まれているからかも知れません。

ここで問題にしたいのは、その人が良い成果を出す為にどれだけの企画書をお客様に
提出しているかです。
結果だけを見て『あの人は素晴らしい』と思っても実際に本人に何故上手く行った
のか聞いてみると『勘だよ』とか『偶々良い人に巡り会えてその人が上手くやって
くれた』という様な人であったならどうでしょう。

人間関係だけに頼る営業はいつか必ず敗れます。正確性が足らないのです。
勘の仕事は裏切られる場合があるのです。

もちろん相手に気に入られることにより上手く行く-これはこれで魅力的であり
否定するものではありません。
しかしこれでは力は何もつきません。
私が必要だと言っているのは力をつけることです。

力をつけるには企画を立て企画書を書きその通りに物事が進むかどうか検証して
いかなければなりません。
そうしない人間はどんなに経験を積んでも経験と言う成果はありますが、
考えるという行動は全く身につかないのです。
実際には8割の人が考える力が身についていない様に私には見受けられますが。

それでは企画や企画書はどう書いたらいいか。
必要なのはCTPTと言われています。
Cはコンセプト。
Tはターゲット。
Pはプロセス。
Tはツール。

コンセプトは自社の商品サービスです。
ターゲットはお客様です。

商品やサービスは既存のお客様と新規のお客様、或いは見込みとなりそうなお客様に
ぴたっとフィットするものでなければなりません。

商品やサービスをお客様に買って頂く或いは利用して頂かねば企画ということに
なりません。全て惨敗になります。
企画の際こうしたことを意識してやっているかどうかが重要です。

次にプロセスとツールを考えます。
つまりどの様に売るのか、或いはどの様に商品を作るのか。
これはコンビニでもアパレルでも外食でも同じです。

どういう商品を作ってお客様にご利用頂くか。
これには顧客の心理段階に合わせた販促プロセス・ツールが必要です。

これは5段階あります。

1番目は興味を持たせる。
テレビショッピングのジャパネットたかたを例に挙げましょう。
テレビを観ていてぱっと画面が変わり『ジャパネットたかた』とあの
前社長さんの特徴的な声を聞くと視聴者は興味を持ちます。
そして『何だろう』と思わせます。
何を売るのか、何かあるのかと興味を持たせるのです。

2番目は関心を引く。
これは良いなと思わせます。

3番目に欲求を駆り立てる。
欲しいと思わせます。

4番目に記憶に刻む。これが大事です。
この商品は良い、このサービスは良いと頭に残ることが重要なのです。
頭に残らないものは全て駄目です。

例えば営業をやっていても『良い営業が来た。』と覚えて頂く必要があります。
お客様は営業が何をしに来たのということ自体は分かっています。
『この営業マンは中々良いな。』と思って頂いて『どういう商品を持って来たのか』と
話を聞いて頂くのです。

5番目に行動を起こさせる。
買うという行動を起こさせる。

つまり企画書から始まりコンセプト・ターゲット・プロセス・ツール。
そうした過程が自分の或いは会社の企画に盛り込まれているか。
電話対応一つでも『この会社は印象が良い』と思わせる様になっているか。
受付にしてもその対応は『礼儀が良い』或いは『礼儀が悪い』と印象を左右します。
そこまで考えているか。

お客様と接する営業や受付、或いは我社で言えば技術社員。
彼等はお客様にとってインパクトがあります。
それをプロセスを経てちゃんと工程的にやられているかが企画です。

例えば自分は完璧な服装だと思っていても完璧な服装などありません。
現在はクールビズが流行していますが相手が昔の考えの人であればそれは通用しま
せん。
ネクタイして正装をしている人を相手に自身がクールビズでため口ではアウトで
しょう。クールビズは一部の経営者には未だ受け入れられていません。

ですから状況に合わせねばならないのです。
ここは勝負だと言う時は身なりもしっかりして行かないと自分を下げてしまいます。
そういう気配りがあるのかどうかです。
こうしたことも含めて企画は大きなものから小さなものまであります。

私が常に言っているのは新しいことをしない人間は駄目だということです。
新しいことをやれない人間は、言い方が悪いですが、人のいう事に従っていれば
良いでしょう。
それ以上の報酬を貰う必要はありません。工夫をしないのですから。

今後世の中は決して成長して行く世界ではありません。
少子高齢化社会です。
こうした中では工夫してお客様に気に入られる人が勝って行くのです。

企画は奥が深いですが本日はそのさわりをお話ししました。
皆様には是非力をつけて頂きたく思います。

良い上司 悪い上司

2016年5月2日 9:56 AM

本日は上司について話したいと思います。
上司とは元々公務員に限り人事権を持つ組織において自分より役職が上位となる人の
ことを言います。
従って公務員では上司は絶対的権限を持ちます。

一般の会社では労働組合に加入している従業員に対し人事権を持つ上司は存在しません。
人事部などが相対的に評価をするということになっています。

つまり本来の『上司』は国家公務員法第98条に規程されている条文のことを言うのです。
そうはいっても実際には一般の会社でも上司という言葉は使われており、係長や課長、
部長などの役職者は上司と呼ばれています。

私自身、長いサラリーマン生活の中で様々な上司と出会いました。
全く認めてくれない上司、命令ばかりする上司、生理的に嫌な上司、気にかけてくれる
上司。
色々な人がいました。

一般社会において誰しもが色々な上司にぶつかります。
そこで嫌な上司にあたった場合どうするか。
耐えることもあるでしょうし他部署に異動することもあるでしょうし最悪の場合辞めたり
することもあるでしょう。
大企業の場合は良くも悪くも暫くすれば上司は変わるものです。
しかし中小企業の場合は上司がずっと一緒という事もあり得ます。
誰しもが良い上司に巡り会いたいと思うのは自然なことではあります。

しかし『良い上司』とはどういう上司のことを指すでしょうか。
これについては様々な見方があると思いますが、私は部下を成長させる上司が良い
上司だと思います

具体的に挙げて行きましょう。

先ず結果に拘る。
これは『目標を達成しろ』と言う上司という意味ではありません。
最初に目標設定をしてあげる上司ということです。
目標設定の出来ない上司は上司ではありません。
これは私が常に言っていることです。

次に答えをすぐに言わないで部下に考えさせる。
部下に『君ならどう考える?』と問いかけるのです。
直ぐに『これはこうだ!』と言ってしまう上司は宜しくありません。

3番目は過程を重視する。
つまりプロセスを明らかにし改善してあげるのです。
結果だけを追求するのではなくどういうプロセスでそうなったか見てあげられるのが
良い上司と言えます。

4番目は得意なことをやらせる。
これは非常に大事なことです。
出来ないことを幾らやれと言っても欠点をつついて長所にするのは難しいものです。
能力のない分野について努力するのは難しいことなのです。

得意なことを沢山やらせてあげた方が部下は伸びて行く可能性が高いのです。
だからと言って欠点を修正しないのもどうかとは思いますが。

5番目は部下から学ぶ。
上司と言っても所詮人間は未熟なものです。上司も過程に過ぎません。
課長も部長からしたら未熟ですし部長でも役員からしたら未熟です。
ですから上司も常に学ぶ必要があるのです。
そして学ぶ上司は部下からも学ぶということが言えるでしょう。

次に『優れた上司』とはどういう上司でしょうか。

先ずは人望がある人。
人望がある上司とは具体的には人の嫌がることをやる上司です。
雑用を積極的にするなどそういう人が人望を集めるのです。

2番目は部下と同じ部屋で仕事をする。
社長室や部長室などある会社がありますが離れている意味が無いと私は思います。

3番目は謙虚な人。
例えば人望のあるリーダー程、部下より先に挨拶をするものです。

4番目は口で偉そうなことを言うのではなく偉い行動をする。
つまり率先垂範する上司です。
口ばかりは宜しくありません。

5番目は部下に希望を与える上司。
こうなったらこうなるということを定期的に伝えるなど、部下のやる気を継続させる
上司が優れていると言えます。

6番目は口数が多くないこと。
人望を集めている上司程口数が少なく口数が多い上司はあまり良くないと一般的には
言われています。

7番目は部下に指示を出したら任せることが出来る。
根掘り葉掘り聞く上司は大抵駄目上司です。
仮に失敗したら部下は大抵反省するものです。任せる度量がある上司が優れた上司
と言えます。

8番目は知識で部下に勝とうとしないこと。
年が上なのだから知識があるのは当たり前です。人間性で勝負するのです。

9番目は会議ばかりしていること。
不必要な会議ばかりしている上司、或いは不必要な会議に部下を出す上司は駄目上司
です。

10番目は部下と雑談する。
仕事以外の話をしない上司はいけません。
雑談とはコミュニケーションです。そういうことが出来る人が人望を集めるのです。

それでは反対に部下のモチベーションを下げる良くない上司はどんな上司でしょうか。

1番目は指示が細か過ぎる。

2番目は仕事に関する自慢話が多い。それも自慢する程のことでもないような話です。

3番目は説教が長くしつこい。

4番目は圧力で部下を抑え込もうとする。

5番目は部下に残業を強制する。

6番目は言動に一貫性が無い。

7番目は自分ならこうすると部下に言う。

8番目は同じ時間帯に仕事をしている部下しか評価しない。

9番目は口だけで自分はやろうとしない。

以上、上司について述べて参りましたが一つの参考にして頂きたいと思います。

基本的に誰にも上司はいるものです。
先述の通り私も多くの上司と関わりましたが実に様々な人が居たものです。
しかし嫌な上司についた時に人間は鍛えられるのかも知れません。
そして良い上司についた時に人間は伸びるのかも知れません。

先ずはお互い目標設定をして下さい。
目標設定とは上司と部下だけのものではなく会社を経て上司から部下へ流れて行く
訳ですが、お互いの目標を設定しない限り努力しようもないし評価しようもないと
いうのが私の考えです。
印象で評価してはいけません

これを機に是非上司の方と話す機会をもって頂ければと思います。

日本経済

2016年4月18日 6:13 PM

本日は日本経済について話したいと思います。

3年前に黒田日銀総裁と安倍総理大臣が誕生しアベノミクスを打ち出しました。
アベノミクスでは最初に金融緩和を行いました。

『黒田バズーカ』と称して円を大幅増刷した効果があり、円高だったのが一気に円安に
なり画期的な効果が出ました。

企業が円安の恩恵を被り利益が積み増しされた結果、今年3月は多くの企業が最高益を更新することになります。

しかしこれは円安効果以外の何物でもありません。
何かが売れてるとか、何か日本発の発明品があったとか、画期的な手法があったとか、
何かが海外で爆発的に売れたということではないのです。
ということは為替操作による日本経済の成長といえるでしょう。

アベノミクスは当初は金融の量的緩和・財政出動・成長戦略の三本柱で成り立つとされて
いました。
ここまでの結果を見ると量的質的緩和は成功、財政出動はまぁまぁ、成長戦略が現在も
具体的な施策について議論されているといった状況です。

また黒田総裁は『2年でインフレターゲット2%』を提唱しました。
開始から1年半ば頃には消費者物価指数は1.5%位上昇し好調に推移しており、2年で
達成するかと思いましたが現在は上手く行っていません。政府曰く二つの要因があります。

一つ目は極端な原油安。1バレル100ドル程度だったのが30ドル位にまで落ち込みました。
これはアメリカのシュールガスの影響が大きいと言えます。
そして二つ目は中国の経済減速。

原油安と中国経済の減速により当初予定した経済の成長が損なわれ、現在は消費者物価
指数はほぼ0%です。
引き続きターゲットはしいていますがマイナスになりかけているのが現状です。

こうした状況を受けて企業も非常に慎重になっています。
トヨタの社長は『完全に潮目が変わった』と述べています。
『潮目が変わった』とは成長の軸足から良くない方へ行っているということです。

労働者の実質賃金は一切上がっていません。
少し前までは株高によって相当得をしていた富裕層や中国からの旅行客による高額商品の
売上げが良く景気はそれに支えられていました。

しかしここにきて富裕層の購買意欲が極端に落ちています。株で損をしているからです。
並びに一般の労働者においても賃金の上昇と物価の上昇が見合わないから購買に二の足を
踏んでいます。

市場に出回る円はかつては100兆円位だったのが金融緩和によりに現在は300兆円になり
ました。
円が金余り状態です。そして銀行は日銀に円を預けています。
金が余っているのに投資は無い。

そこで打ち出したのがマイナス金利導入です。
日銀はマイナス金利0.1%を打ち出しました。
銀行は日銀に金を預けていても利息がつきません。こうなれば銀行は金を貸すだろうというのが日銀の目論見です。実際に若干住宅金利は下がったので住宅周りへのプッシュはされているかと思いますが。

問題はこれからどうするかです。
来月にも伊勢志摩サミットがあります。ここで政府は何か打ち出すか。
また7月に参議院選挙があります。
政府は予算が史上最高と言っているがそんなことに意味はありません。
10兆円位の補正予算を組み直すと言っているがどうでしょうか。
保育園や幼稚園に使われる感じではなさそうです。

今の株価についても投資はゲーム化しています。
コンピューターで売ったり買ったりしているだけで殆ど株式相場は操縦ではないかと言われています。

投資家は金融ゲームに翻弄されているのです。
これは本当の姿でしょうか。

コンピュータの発展の弊害という所もあろうと思います。
そういう中で日本が活路を見出すにはどうしたら良いでしょう。
そもそも資本主義経済の中で成熟国家が持続的継続的経済成長をするのは殆ど不可能です。

先日ニュースでウルグアイの大統領が2012年にリオ会議で行った演説を見ました。
彼は幸せとは何かということについて本質的な話をしました。

ドイツが本当に幸せな国であって車を持っているのは結構なことです。
しかしドイツの人口は6000万人程です。
ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てば世界は滅びるでしょう。
車に乗ることは本当に幸せでしょうか-という問いかけからスピーチは始まります。

彼は自身の給料の9割は寄付をし貧しい生活をしているそうです。
学ぶべきものが多い大統領だと演説を聞いて思いました。

色々矛盾はありますが我が国の産業においても今年の3月は非常にいい決算を迎えます。
しかし来年は厳しいでしょう。
我社が身を置く派遣業界は絶好調ですが来年再来年にかけてはどうなるか判りません。

幸せとは何ぞやということについて真摯に考えて行かないと資本主義の弊害に陥る可能性が
あるかもしれません。
皆様には是非とも広く世界に視野を向けて考えて頂きたいと思います。

課題

2016年3月22日 2:48 PM

本日は課題について話したいと思います。
先日指導力・指導について話しました。
指導をする為には課題を見つけなくてはいけません。
課題とは定義すれば『解決しなければならない問題』です。

では問題とはどういうことでしょうか。
ビジネスの現場における問題とは現状と目標との差異です。
つまり私達は定めた目標と現状との間に差異-ギャップが生じるとその状況を
問題だと認識するのです。

本日はそこから一歩進めて課題について考えます。
課題とは問題を解決する為に行動を起こすことを意思表明したものです。

幾ら課題だ課題だと騒いでも『やるぞ』という意思表明をしなければ意味がありません。
問題は主体的に解決する意志を持って行動を起こすことにより解決に向かうのです。
それが課題化ということになります。

課題をやるに当たり問題解決のプロセスを考えます。

まず1番目は問題の認識です。
課題を捉える時には『これは問題だ』と認識することから始めます。

例えば健康診断で体重が100キロで肥満という診断を受けたとします。
170センチの人なら63キロ。180センチの人なら72キロが標準体重とされています。
100キロなら身長は2メートル以上なければ肥満ですが実際そんな身長が高い日本人は
殆どいません。
よって体重100キロは問題です。

2番目は現状分析、課題の明確化です。
これはどういう現状なのかを明確にすることです。
先の例で言えば肥満により引き起こされる症状にはどんなものがあるかを明確にします。
肥満が引き起こす病気には有名なところでは高脂血症や糖尿病などがあります。
糖尿病患者は日本人には2000万人いると言われています。

3番目が目標-ゴールを設定することです。
例えば100キロの人が80キロという体重を目標に設定したとします。
そうすると20キロの減量が必要です。

4番目に実行計画の策定。
肥満の場合は食事制限、カロリー制限、規則正しい生活、定期的な運動などが考え
られます。

5番目に策定した実行計画を実行する。
この実行というのが5W2Hです。
誰でも策定まではやるかも知れませんが果たしてどれだけの人が実行するでしょうか。
そこで私が常に言っているリアリティが必要になります。

いつやるのか-朝やるのか昼やるのか。
どこでやるのか-会社でやるのか自宅でやるのか。
何をやるのか-食事制限か運動か。
どの位やるのか-運動をするというなら1時間か30分か。
どうやってやるのか-ジムに行くのか、マラソンをするのか、体操するのか。
そういうことを決めないと話になりません。

私は5W2Hについてこの10年一貫して言い続けていますが中々浸透しません。
それは結局頭にインプットされていないからでしょう。

余談ですがアメリカでは体重が100キロの人は上場会社の役員や経営者になれません。
煙草を吸う人も同様です。
セルフコントロール出来ない人を会社の重役につけても会社は良くならないという考え
なのです。

6番目が検証する。或いは習慣化する。
これはチェックと言う検証をやっているかどうかです。
血圧なら毎日計る。体重もです。
必ず毎日変化が出ています。

繰り返しになりますが指導とは課題を与えることです。
そして本人が課題を持たねばなりません。
課題を持つためには問題を認識しなければなりません。
課題には必ず現状とあるべき姿があります。
それを薄めるのが問題解決です。

そこを認識して人間はどんどん進歩して行くのです。
『ここまでで良い』ということはありません。
人間は常に学ばねばなりません。
人間は若い内は愚かなものなのです。課題を持ち問題解決を図ることで少しずつ
成長するのです。

皆様もまずは自身の問題を認識することから始めてみてはいかがでしょうか。

指導力

2016年3月7日 3:42 PM

本日は指導力について話したいと思います。

指導とはある意図された方向に教え導くことです。
これに力をつけて指導力となります。

指導するにあたって重視することが幾つかあります。
それは指導している時間を指導する側もされる側も無駄にしてはいけないということです。
所謂お説教。これは正に時間を無駄にする行為です。
説教をするのは最も駄目な指導者と言えます。

指導するには適正な負荷を相手に与えなければいけません。
ノルマなど出来もしないことを『やれ』と言ったり未だ能力の未熟な人に対して
過大な成果を期待するのは指導に値しません。

指導は指導者の押しつけではなく、また指導者のコピーでもありません。
『俺のやるようにやれ』『俺を見習え』は指導ではなく押しつけです。
指導する部下の負荷を調整して結果を分析してあげる。
その指導を納得させ次にすべきことを考えさせ話し合いそして新しい負荷を用意する。
つまり指導力とは適正な負荷をかけてあげる力です。これが大事なのです。
往々にして『指導している』と言って全く指導になっていないことがあります。
それはその人の能力に合った負荷をかけてあげることが出来ていないということです。

良き指導者はサポーター或いは良き理解者に徹することが大事です。
指導者と言うと『俺の言うことを聞け』『俺が一番偉い』『俺の言う通りにすれば
間違いない』などと言う人がいますがこれらは全て間違いです。
これでは独裁者です。独裁者は指導者にはなれません。

一歩離れ外側から見てアドバイスをする。
本人が適正値を見つけることが出来るよう離れてみてあげる。
そして最終的に自立させる訳ですが指導される側が自ら目標を立てられる様になれば
きちんと指導していると言えるでしょう。
目標を勝手に立てて『やれ』というのは指導ではありません。
何度も言いますが押しつけです。

指導者にも指導される側にも大切なことがあります。
それは速さを身につけることです。
これは指導力とは関係はありませんが仕事に於いて一番大事なことは速さを身に
つけることなのです。
幾ら大学や専門学校で勉強して知識を得ても知識だけでは勝負には勝てません。
現場に飛び込んでいく行動力や状況を見て判断する嗅覚が必要になります。
或る意味では馬鹿に徹することです。
頭で考えてばかりいないで馬鹿に徹して場数を踏んで行くことが重要になります。

頭で考えることを優先している内は速度は上がりません。
指先や手先に落とし込んで或いは五感を使って反射的に速度を上げ五感を使って
確かめるのです。
状況判断というのは極めて感覚的なことです。
そういうことが出来るようにならないと仕事は全く捗りません。

ではそうなる為にはどうすれば良いのでしょうか。
先ずは決めてから考えることです。
『こうやろう』と決め、後から考えるのです。
考えてから決める人はいつまで経っても進歩しません。
『どうしようか』とか『やったら得か損か』などと頭で考えているだけでは前に
進んで行きません。
とにかくやる。
やってからどうなるかを考えるのです。

『やる』とはどういう仕事であれ目の前にあることを迅速に処理することです。
余計なことを考えず処理することに専念する。
目の前にあることをぱっぱとやるのです。

しかし目の前にあることを処理してばかりいると限界が来ます。
そして自己満足に終わる可能性が高くなります。
従って事前に警報を設置しておく必要があります。
目の前のことに集中していると調整機能が働かなくなり独断的に仕事が進んで行きます。
自分は偉いとか自分は出来ると錯覚するのです。
仕事は目の前にあることだけをやってれば良いということではありません。
少し休んで全体を見て考えることも大事なのです。

また判断する必要がないものは定型化しておくことも効果的です。
つまりフォームを作って迅速に処理することが出来るようにするのです。
考える必要が無くなるので他の人に頼んだりシステムに置き換えてやれる様になります。
存外判断する必要のない仕事を自分の得意分野と思い込んでいる人は次に行けない
ものです。
それは定型化して他人に任せても良いのです。
そして自分は次の仕事に向かうべきです。

また業務というのは基本的に完璧を求めると敗北します。
何故敗北するかと言えば迷って分からなくなるからです。
有名なパレートの法則というのがあります。
これは全体の20%が殆どを決めているというものです。
例えば『仕事の成果の80%は費やした時間の20%から生まれる』ということが言われて
います。言い換えると20%の力で80%の仕事をやっていることになります。

全てに完璧を求めるから上手く行かないのです。
欲張らずにやれば80%位は出来るものです。
これはゴルフスイングでも同じで基本をわきまえて軽く振れば80%位は飛びます。
これを完璧にやろうとすると100%飛ぶこともありますが30%しか飛ばないことも
あります。

100%の力で1回やるのと20%の力で5回やるのとでは理論上は使う力の量は同じです。
しかし20%の力で80%の仕事が出来るのであれば5回やれば400%の仕事が出来ます。
100%1回を一生懸命やるより効果が大なのです。

精度を調整することも重要です。
速さに対する最大の敵は迷いです。
迷いが生じるとスピードが極端に落ちてしまいます。
さっさと決めて前に進むと完成に近いものが出来ます。
それをカスタマイズして行く方が簡単なのです。
完璧を求める人は大体仕事が遅いものです。

部下を指導する上で考えるべきことは6つあります。

一つ目は自分との関わり。
これは指導者のことですが自制心-セルフコントロール出来ている人でないと
指導者になってはいけません。

二番目はチームとの関わり。
どうチームのマネジメントをするか考えなくてはなりません。

三番目はメンバーとの関わり。
どう部下との関わりをするか考えなくてはなりません。

四番目は上位者・他チームとの関わり。
つまり上位者他チームとどう関わるかです。
自分のチームのことだけ考えると独善になってしまいます。

五番目は仕事との関わり。
これは正に業務管理の問題です。

最後にコミュニケーションの関わり。
コミュニケーションをどのように位置付けるか。
コミュニケーションは色々ありますが自分のチームにおいてはどう位置付けるか
考える必要があります。

そういったことが出来ないと指導者になれません。
指導者になれない人に指導される側はたまったものではありません。
それでは永久に力を発揮出来ません。

我社はそういうことを無くしてマネジメント力を身につけましょうと言っています。
皆様も-指導する側の方もされる側の方も、指導力について今一度考えてみては
いかがでしょうか。

マイストーリー

2016年2月22日 9:00 AM

本日はマイストーリーについて話したいと思います。
マイストーリーとは自分の物語を創ることです。

人は物心ついた頃から夢や希望-芸術家やアスリートになりたいという願望を持ち
それが実現するストーリーを夢想します。
それとは異なりある程度成長し社会人になる頃から始まるストーリーもあります。
私の場合は17歳で小説家を目指したところから始まります。

自分のストーリーを考えるのは私が常に言っている計画を作ることと大体似た様なものです。
マイストーリーはどれだけ正確性があるかが重要です。願望ではないからです。
1年後、2年後、10年後、或いは生涯。どれ位のスパンで考えることが出来るか。
そのスパンによってその人のキャパシティ・潜在能力をはかることが出来ます。

私を例にとれば17歳で小説家を目指し50年経った今も格闘しています。
中々納得出来る結果が出ていませんが諦める気はありません。
それだけ執着心が強いと言えます。

例えば戦時中であれば国の為に兵士になることを強制されました。
自分が望むと望まないとに関わらず社会の変遷によって自分のストーリーは変更される場合があります。
今の時代は両親や国家がどうだという封建主義社会ではありません。
親が反対しているから駄目ということはないのです。
結婚にしてもロミオとジュリエットの様な『家同士の対立関係から結ばれるには心中しかない』というような制約はありません。

自由な時代であるからこそ何でも出来ると言えば出来ます。
実際進学については昨今言った自制心-努力さえすればある程度希望する学校に合格出来る筈です。
しかし就職はどうでしょうか。
希望通りの企業に就職出来たという人は恐らく1割もいないでしょう。
どの業界でもトップの会社に受かる人などわずかです。

私はと言えば大学卒業後に当時8番手の生命保険会社に入社しました。
その時業界1位の会社に入りたかったかと言えばそうではありません。
今思えば就職に対する意識そのものが低かったのです。
私の同期も大半の人は希望通りの就職はしていません。

縁あって或る会社にお世話になることになった-それがストーリーの始まりです。
最初から独立する人は殆どいませんし20代前半で独立して成功した人は少ないと思います。
大抵の人は会社勤めをすることになります。

では会社に入って『こういう仕事をしたい』というストーリーを描いたとしてそれは実現するでしょうか。
例えば技術職の人は『技術の仕事をしたい』と言うこと自体は叶えられることが多いでしょう。
しかし自動車会社に『エンジンの設計をしたい』と言って入社したのに実際に配属されたのはメンテナンスや試験の部署だったとはよくある話です。

自動車会社に入ったからと言って希望の設計部署に入れるかと言ったら殆どの人はそうではありません。
希望はことごとく破られるものなのです。
実際会社には『こういう人はこの部署に入れよう』という会社の方針や上層部の方針があります。
面接等を通して人事部に自分の希望を聞いてもらえますが実際それが実現することは少ないのです。

私の場合は最初の会社では希望が実現した時期もありました。
その時は良い気持ちで働いていました。
しかし希望通りの部署に入れたからハッピーかと言えばそうではありません。
嫌な上役がいてなかなか思うとおりに進まなかったり、
任せられた業務が自分には荷が重かったりする場合もあります。
ではそうなった時にどうするか。

配置転換を願い出るか辞めるか。発生する選択肢で自分のストーリーは揺らぎます。
そういう時に貴方には私がPDCAと言っているCの部分すなわち「Check」
『自分の実力』はいかなるものかと評価してくれる人がはたして周囲にいるでしょうか。
或いは親切に指導してくれる人はいるでしょうか。
例えば『自分は上司から苛められている』と言ったらその理由を教えてくれる様な人。
『貴方の実力はこの位です』と言ってくれる人がいれば教えを乞いそのアドバイスを聞いて『もう一度やってみよう』という気になれる人が側にいるでしょうか。

大抵の人は何らかの職を得て組織で生活して行きます。
よくよく考えなくてはならないのは転職です。
転職の理由は人それぞれですし私も2回転職しました。
1社にずっと勤め上げるのが良いことであるかは人それぞれであり個人の自由です。
ただ『自分がどうしたいか』というストーリーを描く中で転職或いは在職の結果が
ストーリーを叶える方向に行くか否かということは考えて頂きたいのです。

ストーリーを作っても恐らく99%以上はその通りには全く行かないと私は思います。
そうなった時にストーリーの変更をするかどうか。
往々にしてストーリーを変更すると次第に消極的になって行きます。
これは別に悪いことではありません。例えば『子供が立派に育ってくれれば良い』という親心は尊いものです。
しかし自分は犠牲になっても良いというのは私は違うと思います。

自身の欲望に対して貪欲な追求がなされているか。
これはエゴイストということではありません。
『自分がこうなりたい』ということに対する執着心があるかどうかです。
現在の状況がその欲望に対し良い状況なのか悪い状況なのかよく調べ、悪い状況であればどうするか考える必要があります。
例えば会社であれば辞めるのか残るのか考えます。
しかし悪い状況と言ってもよくよく考えれば本当にそれは他者の所為なのでしょうか。
自分には全く原因は無いのだろうかと思い返す必要があります。
私の場合は大体自分に原因があります。
大抵の人は自分に原因があるものです。無意識に自分を甘やかしているのです。

今年に入っての急激に景気が変動しています。
こうした世の中では自分をどういう風に生きて行くのか、どういう計画を立てるのかということは常に点検した方が良いでしょう。
その為には誰か-昔であれば師となる人、今なら友人や配偶者、そういう自分を客観的に見てくれる人を持つことです。
そういう存在がいない人は恐らく不幸です。
そういう人を見つけて自分の欲望(綺麗事を言っても結局欲望なのだと思いますが)
それを自らの力で叶えることに邁進して頂きたいと思います。

出来心

2016年2月8日 3:12 PM

本日は出来心について話したいと思います。
出来心とは悪いことをしようとする心です。
急に出来てしまった心、計画的ではなくその場で急に起こる良くない考えのことです。
要するにふと湧く悪い気持ちのことで一般的には万引きや痴漢の初犯の言い訳として
使われる場合があります。

出来心は違う言葉で言うと衝動。
これは強い必要性及び願望に対応する生理状態です。
自然発生的に不合理な強い動機が起こるのです。
例えば衝動買いという言葉がありますがこれは『あれが欲しい』と思うと見境なく
買ってしまうことです。よくあるのがバーゲンセールでの衝動買いです。
半額だの7割引きだの見てしまうと大して欲しい訳でもないのに買ってしまって後から
『必要でなかった』と後悔します。

万引きや信号無視は『誰も見ていないから許されるだろう』という気持ちから起こる
行動でしょう。
人間にはそういう衝動が起こる時があります。
これは一般的には『魔が差す』という言葉を使います。
魔がさすとは悪魔が心に芽生えるという意味です。
通常は善人である人が一時だけ悪が心に入ってそそのかした為に悪いことをしてしまう
ことです。

衝動と同じ意味でもっと根源的な言葉は衝迫です。
これは本能的な動機、或いは突然の欲求・欲望のことで、自分が本能的に持っている
衝動です。

出来心に近いのが悪心です。
これは根源的に厳しい言葉で、恨みを抱き続け悪事を働こうとする邪な心のことです。
恨みを抱き続けいつか仕返しをしようとか悪いことをしてやろうとか思っていること
です。

人は常に頭の隅で良くないことを考えていますが通常はそれを理性が抑えています。
それで逮捕されたら将来が無いとか家族に迷惑がかかるという理性が衝動を抑えて
いるのです。
しかしそうした社会性が無くなると人間は比較的衝動の赴くままに行動します。

社会性があっても人間は衝動的に何か悪いことを起こす誘惑に駆られることがまま
あります。
そしてそれにより簡単に滅びます。
悪いことをすれば逮捕されます。
逮捕されるとそれがその後の人生に多大な影響を及ぼすかも知れません。
それで改心し反省してまっとうな道に行くかも知れませんが。

人間にふと訪れる出来心や悪心、衝動や衝迫と言った気持ちはその人が常に何か
考えているから発生します。
全然考えていない人は万引きしようとは思わないし痴漢しようとも思わない筈です。
自分の要求があるからそうなるのです。

ではそうした要求が起こるのはどうしてでしょうか。
それが一種のストレスで起こることがあります。
気を張って生きている人がふっと気が緩んでそんな悪い事だと思わずにやってしまう。
多忙で金持ちで幸せで…そういう何不自由ない人がふと万引きしたりするのはそうした
ことが原因かも知れません。

常に悪事を働いている人は悪事が商売だから出来心なんてことはありません。
反対にそういう人は偶に良いことをしてみようと考えるかも知れません。
そうすることで『自分は悪人だが良いことをすれば気持ちが良い』という満足を得る
かも知れません。

出来心で何かやってしまったことは誰しも少年・少女時代から振り返ればきっと
何かしらあるでしょう。
例えば昔は痴漢は大して処罰されなかったこともあり痴漢など犯罪ではないという様な
風潮がありました。法律的な縛りが薄いとそういうことが罷り通ります。
昨今はそうしたことはありません。

では法律的な縛りがあるからそういう気持ちが抑えられるのでしょうか。
それもあるでしょうがそれだけではありません。
人間は常にレールの上にいます。
レールとは私に言わせれば計画です。PDCA-計画を立て実行しチェックして改善する。
軌道が真っ直ぐだとそういう気持ちは入り込む余地はありません。
しかし迷っているとそれが揺らぎます。

迷いが生じるとはどういう状態でしょうか。
これは恐らく自分が立てた計画-レールを実行するに当たり本当の自分の気持ちが入って
いない状態です。辛いからと逃げようとしているのです。

悪い心-出来心とか悪心。これを極力ぐっと堪えて排除するのです。
人生は自分が望むと望まざるに関わらず他者によりひっくり返される場合も多いものです。
しかし幸か不幸かは本人が決めることです。

出来心は地位や年齢は関係なく誰しもが持つ可能性があります。
誰しもが持つ気持ちを鎮める為には真っ直ぐ前を向いて自分のやるべきことを決めて
精進をすることが大切です。

『出来心でつい』という言葉を使うことの無いよう気持ちを強く持って邁進して頂きたい
と思います。

自制心

2016年1月18日 2:46 PM

本日は自制心-セルフコントロールついて話したいと思います。
これは非常に重要なことです。
自制心を定義すると『自分自身の感情や欲望などを上手く抑えたりコントロールする
感情や精神力のこと』であり単純に言えば『自分の意志で感情や欲望を抑制すること』
です。
更に詳しく言うと『直接的な外的強制力が無い場面で自発的に自己の行動を統制する
行動が出来ること』となります。

自制心が無い人は大抵失敗します。
成功者や上手く行っている人は極めて自制心が強いものです。

自制心が強い人の特徴を何点か挙げてみましょう。
単純な所では食べ過ぎ飲み過ぎをしないこと。
健康管理をきちんと出来るのが自制心の強い人です。
飲み会に行ったら2次会3次会にも参加して大酒を飲み締めにラーメンを食べる…こんな
人は自制心がありません。
更に二日酔いで朝起きられないなど大変に宜しくありません。

自制心が強い人は朝に強いものです。
目覚ましが鳴ったらぱっと起きます。
反対に目覚ましを消して二度寝をする人-寒いから布団から出たくないとだらだらして
いる内についつい寝てしまう人は自制心がありません。
総じて成功者は朝が早いものですがそれは自制心が強い為でしょう。

朝寝坊や遅刻をしていては成功の見込みはありません。
これは若者にはありがちなことですが実は最悪です。
かくいう私も20代の頃は寝坊もしましたし遅刻をしてしまった経験もあります。
だから当時は良い成果を出すことが出来ませんでした。

かと言って若い頃から自制心がある人が成功するかと言えばそれはそれで難しいの
です。
自制心だけで成功しません。

また浪費をしないのも特徴の一つです。
自制心の強い人は金銭面でもセルフコントロールがしっかり出来ます。
例えば賭け事。
賭け事は必ずしも悪い訳ではありません。
成功者がギャンブルをしないかというと全くそうではありません。
しかし彼等はギャンブルの限度というものを持っておりその限度を超えてやることは
しません。

自制心の強い人とそうでない人の差が出るのはダイエットや受験です。
ダイエットや受験は自制心そのものです。
欲望を押さえて暴飲暴食をしない。勉強をする。
能力は関係ありません。
受験は自分一人の世界ですからセルフコントロール出来る人は大抵希望の大学に入る
ものです。
しかし社会人になるとそうは行きません。
他人の作用が入って来るからです。

それでは自制心が強い人とはどういう人でしょうか。
それは私が常に言っている-我社の社是とも言えることですが、達成したい目的が
ある人です。
達成したい目的があるから、だから誘惑に耐えるのです。

或いは過去に目標を達成した経験がある人も同様です。
努力や忍耐によって手に入れたものがあるという経験・体験。
これは先述の通り受験などが該当します。
1年頑張ったから目的の大学に入った。これは努力と忍耐の結果です。
欲望を押さえたということです。

目標がない人は自制心を強要されるいわれはありませんから好きなように生きれば
良いでしょう。しかしそれは敗北に繋がります。

反対に自制心が弱い人はどういう人でしょうか。
それは目的の明確化とそれによる小さな成功体験を味わったことのない人です。

つまりどんな人でも小さな成功体験を積み重ねて行けば自制心は徐々に養われるのです。

自制心を鍛えるコツは幾つかあります。
1番目は単純ですが小さなことから止めてみることです。
例えば普段やり過ぎていることを1週間止めてみるという実験をするのです。
テレビを観すぎているという人はそれを止めてみる。
テレビを1週間観なくても支障を来すことはありません。
或いは業務外のスマホを止めてみる。
習慣的に見てしまいたくなりますがスマホに邪魔される時間は膨大です。

2番目は上手く気を紛らわすことです。
集中ばかりすると疲れてしまいます。
衝動的に物事を行ってしまう人はその悪い選択を断ち切って例えば散歩や運動をすると
気が紛れて効果的です。

誘惑を断ち切るということが大事です。
人は目先の楽しみについつい没頭し易いものです。
例えば投資家が株価の上がり下がりという短絡的なことに気を取られ一喜一憂して
しまう。
感情的に誘惑の対象をとらえてしまって冷静な社会的知識に基づいた行動をとらない。
長期的展望に立ち目先の誘惑に打ち勝つ必要があります。

最も大事なことは不安を持つことです。
不安は自制の為の効果的な手段です。
例えば煙草。
煙草を吸い続ければ肺がんになると言われています。
実際になるかどうかはさて置きそうインプットされています。
インプットされると人は喫煙を止めます。

自制のし過ぎもまた注意が必要です。
自制心ばかり強い人は何も出来ません。
我慢はしなければなりませんがしかし例えば無理なダイエットが良い訳がありません。
遊びたいのに全く遊ばないという状態が続けば精神的バランスを失って行きます。
自制のし過ぎにも注意した方が良いのです。

自制心が強い人程幸せになれるとアメリカの調査では出ています。
また自制心の強い人は成功者が多いです。

若い内は自分の衝動に任せて行動し失敗することもままあるでしょう。
しかし30代・40代になれば目的を持ちそれを達成する為に自制心を持つということが
求められます。
これが教育の原点だと私は思っています。

皆様が成功者になりたいと思うならば自身の自制心について考えてみてはいかがで
しょうか。

カテゴリー
新着記事
月別アーカイブ