オリンピック

2016年8月22日 4:07 PM

本日はオリンピックについて話したいと思います。
リオオリンピックが閉会しました。
日本のメダル獲得数は金メダル12個、銀メダル8個、銅メダル21個、合計41個。
この数は新記録です。

私が申し上げたいことは選手の方々は物凄い練習をしているということです。
銅メダルに輝いたシンクロナイズドスイミングの選手は『4年間は毎日が地獄だった』
と語っています。
井村監督による練習は大変なもので1日10時間以上におよぶ厳しい練習をしました。
殆どあらゆる選手が午前4時間午後4時間の計8時間の練習は普通の様です。

今回の結果に大きく貢献したのは味の素のオリンピック用のエリート養成機関です。
この機関は全寮制であり学生やオリンピック強化選手を集め強化を行っています。
オリンピック対策が充実しており例えば卓球は今大会で使用するものと同じ用具を
揃えて練習していました。同様にレスリングもブラジル仕様のものを使う事により
違和感なくプレーすることが出来る様にしました。

特に強化合宿が効いたのはバドミントンです。
今回優勝したタカ・マツペアは小学生からの強化合宿第一期生です。
親元を離れ中学高校には味の素のトレーニングセンターから通い、帰ってからは
練習するという日々を送りました。

私が素晴らしかったと思うのは陸上の男子400メートルリレーです。
日本は準決勝で4位でしたがジャマイカ・アメリカ・イギリスもエース-9秒台の選手は
出ていませんでした。
このタイムでは勝てないと考えた日本は直前になってバトンパスの位置を微妙に変更
しました。それが0.08秒差の勝利に繋がったのです。完全にバトンの勝利と言えましょう。
この様に日本のチームワークと技、そして走力が銀メダルを引き寄せたのです。
優勝したボルトは『日本が来るとは思わなかった』と絶賛していました。

どの選手も大変な努力の末に今回のメダルを獲得したのです。
当然4年後の東京オリンピックに向けて既に強化合宿は始まっています。

メダルをとることは凄いですがその為に選手の方々は皆目標に向かって地獄と言われる
程の努力をしているのです。
日本の能力は上がって来ています。
陸上で日本が活躍するなど以前には考えられませんでした。
卓球も中国と勝負が出来る様になって来ています。
大型選手でなければ活躍し辛い競技はありますが、卓球などのアジア的なスポーツに
関しては体格が小さくても戦えるということが証明されつつあります。

やはり目標を定めることが重要なのです。
『オリンピックで金メダルをとる』という目標は超人的な人のものですが普通の人で
あっても目標を持つことは大切です。
目標には大小はあろうかと思いますが立てた目標に対し執念を持って達成するのです。
それが出来ないのは目標が高過ぎたか外部環境が悪かったかです。
例えば売上目標が達成出来なかったとしたら目標が高過ぎたかお客様の受注悪化が
あったかでしょう。
そうした理由が無いのに達成出来ないとすればそれは圧倒的に努力が足りなかったと
いうことになります。
売上に関しては『出来るだろう』という数値を立てているのですから基本的には努力の
問題だろうと思います。

また単年度の目標ということだけでなく長期的に数年後を見据えて『このレベルに行く
為にはどれ位の組織にして行けば良いか』を考えることも大切です。
組織の中におけるチームワークは非常に重要なものです。

人より優れた成果を得ようとするならばそれなりの目標を掲げお互いの連携を取って
努力しなければなりません。
目標無くだらだら生活し、時に他人の批判をし時に自分の生活態度に愚痴をこぼし
我儘放題生きていれば世間から落ちこぼれるのは目に見えています。

人間にはその年齢によりその時々の目標なり努力があります。
それをしっかり見据えてやっていくことが後の成果に繋がるのです。

オリンピックとビジネスを結びつけましたがスポーツには感動があります。
我々のビジネスには感動はあるでしょうか。
新商品を作れば感動はあります。
或いはサービス業における感動とは何でしょうか。
売上を達成しお客様に感謝されることでしょうか。
感動とは難しいものでかなり高い目標設定が無い限りは感動は有り得ないでしょう。
しかし感動までは行かなくとも充実というものはあります。

まだ暑い日が続きそうです。
皆様には健康に留意して是非とも頑張って頂きたいと思います。

時と金

2016年8月9日 5:33 PM

本日は時と金について話したいと思います。
私は時と金はほぼ平等であると思っています。

お金は初任給ということで考えます。
持ち家があるとか親の財産があるとかそういう場合は例外にして、一般的には
社会人は自身の給料で生活をします。
初任給も幅はありますが基本的には年齢に応じ大体同程度の金額から出発します。

時は全員に24時間与えられています。
今回は介護や育児中の人は除き、健康な社会人を前提として話を進めます。

最初にお金の話をしましょう。
お金はどういう風に使われているでしょう。
基本は衣食住です。
まず衣食住の住。
世の中持ち家が無い人が殆どでしょう。『持ち家がある』と言ってもローンを
組んでいる場合は抵当権を銀行が抑えているのですから借家と同じです。
ローンを完済した時にやっと『持ち家』になるのです。

『親から財産をもらった』等の例外はさておき、手取り20万の場合、家賃は
7万~10万円程でしょうか。大体給料の3分の1~半分は住居にお金が流れます。
次に人間は食べねばなりませんから食費が発生します。
自炊か外食かで違って来ますがどうやっても1万円はかかるでしょう。
それと着るもの。勤め人なら勤め人らしい服装をしなくてはなりません。
そこにどれだけの支出をするか。
家計簿をつけると毎月の支出が分かり収入がどの様に使われているか分かります。

衣食住は人間の最低の生活の基盤です。
しかし衣食住だけに金を使っているかといえばそうではなく、現実的には医療や
散髪、ちょっとした買物、水道光熱費や通信費もかかってきます。

お金に苦労する経験は必要です。かく言う私にも経験があります。
お金に苦労している時の支出は殆どが衣食住に関することで占められます。

ではお金に余裕が出て来るとどうなるでしょうか。
人間、衣食住の次は道楽にお金を使うようになります。
釣りやゴルフ、テニス、スキーなどです。趣味と言えば分かり易いでしょうか。
道楽は悪いことではありません。
例えそれがパチンコやたばこであっても本人が始末をつけることであって他人が
とやかく言う事ではありません。
自分で責任を負うのであれば何に金を使おうと自由です。
犯罪以外悪いことではないのです。
麻薬や違法賭博、淫行条例に引っ掛かるようなことは犯罪ですから道楽では
ありません。

お金の使い方一つとってもその人の価値観が出るものです。
衣服だって最低限のものを買うのかブランドものを買うのかによって全く違い
ます。自分にとって価値があると思えばブランドものを買うでしょう。
食事も美味しいものを食べることに価値があると思う人は高くても美味しい
ものを食べるでしょうしもったいないと思う人は我慢するでしょう。

人間の99%以上は限られたお金で生活しています。
1,000万円の収入がある人でも高額の税金を取られますから実際は大した贅沢は
していないものです。
1,500万円の収入がある人でも小遣いは数万円だったりするのが現実です。
殆どの人は限られたお金をやり繰りしているのです。

次に時についてです。
一般的には社会人の睡眠は5~7時間程度と言われますが皆様はどうでしょう。
自身の生活を考えてみて下さい。
大体睡眠が6時間、家が遠いので通勤時間に往復3時間…という具合に何に何時間
費やしているか書き出してみます。
そうすると自分が何に一番時間を使っているか分かって来ます。

営業マンが一番時間を費やすのは移動時間でしょう。
お客様のところに行くまでの時間は致し方ありません。
従って『近い方が有利だ』と言うのは当然そうでしょう。

天才は別として、大抵の人であれば時間の使い方と努力で結果が決まります。
生まれ持って頭が良い人や地頭が良い人というのは例外です。
普通の価値観を持つ人同士で勝負した時には、私は時間とお金の使い方が
合理的な方が努力をして成功を収めて行くものだと思います。
比較的成功する人や出世する人、人より優れている人とはそれが出来る人です。

『科目で大事なのは英語だ』と言う人がいますが私はそうは思いません。
通訳になるなら話は別ですが日本の多くの企業は日本語で話しています。
公用語が英語である企業は別として英語力はそう必要な訳ではありません。

私が一番必要だと思うのは算数です。高等数学ではありません。
加減乗除という単純なことです。
これが出来ない人は自己反省がありません。
例えば駄目な企業は月次をやりません。1年の決算だけです。

お金だけでなく時間もどうやったら上手く短縮できるか。
そして工面した時間を何に使うか。非常に重要です。
私はイチロー選手などの話をしているのではなく普通の勤め人の話をして
います。
余った時間をどうするか。
その時間はパチンコに行く-これで人生が成功することはないと私は確信して
います。

記録を取るとは算数なのです。
統計や確率、対数、平均の頻度値。
株価や売上、単価などは全て数字です。
数字で勝負できるところで勝負しないと人間は情緒的になります。
小説には数字が出て来ません。
情緒的というのは別の世界では大事なことですし情緒豊かな人の方が一緒にいて楽しいものですが…。

しかし自分に厳しく生きていこうと思う人はこういうことをやらなくてはいけません。
上司の言った通りにやったから成功することはないのです。
私は常に『目標を持て』と言っていますが、目標を持てば自ずとやり方が
決まります。

人間に平等に与えられている時間と金という資産についてどのように算数的に
分析しているか。
もうすぐ夏休みの人も多いでしょう。
この機会に是非一度考えてみて頂ければと思います。

格差

2016年7月21日 9:28 AM

本日は格差について話したいと思います。
格差を定義すると『同類・同種のものの間における程度の違い』ということになり、
世代間格差とか一票の格差といった使い方をします。
社会問題としては貧富の差・経済格差等があります。

昨今ベルギーからトルコ、フランスとテロが横行しています。
これは一見イスラムの宗教闘争の様に見えます。
世界中の若者達がインターネットを通じてISに集まっていますがその背景は貧困に
あると私は思います。
貧しさ、人種差別、大学を出たものの就職が無い。
そういう社会に極端な不満を持つ者がテロに向かっています。

先日のトルコのクーデターは衝撃的でした。
あの事件は実はトルコの大統領が自作自演したのではないかとも言われています。
つまり独裁政治がもたらす弊害。
アラブの春‐チュニジアから始まった独裁国家の独裁者が一般民衆により排撃される
流れが今トルコに来ています。

政治上の民主主義は是か非かは難しい問題です。
宗教問題としてイスラム教をとらえるのもこれまた難しい。
イスラムはテロを推奨している訳ではありません。

資本主義社会がもたらしたのは競争社会です。
今やグローバル競争は当たり前になりました。
先日ソフトバンクの孫氏がイギリスの半導体大手を買収するという衝撃的なニュースが
流れました。
これは孫氏の一世一代の買収、空前の買収です。
この買収の背景にあるものは何でしょう。
それは将来のIOT‐インターネットで全てが繋がり動いて行く社会を見据えてのこと
です。
自動車しかり、ロボットもネットで繋がる。
そうした社会を実現する為には半導体が要ります。
そのトップバッターがイギリスのアーム・ホールディングスだという訳です。
孫氏は『無謀な買収だと世間は言うだろうが10年後をみたら安い買い物だ』と言って
います。

グローバル化によって大きいところは勝ち小さいところは負けて行く。
これは資本主義の弊害とも言われます。

では共産主義は良いのでしょうか。
残念ながら共産主義社会の貧富の差は莫大なものがあり、不正はやりたい放題なのが
現実です。
実際に中国では村長が2億3億横領しているのが常識だと言います。
そんな社会で平等などそもそもあるのか疑わしい限りです。

格差を表すのに1対99という比率が使われることがあります。
例えば経済社会においては1%の金持ち対99%の貧しい者という分け方があります。

しかし金持ちは本当に優遇されているのでしょうか。
例えば所得税。
先日テレビで島田洋七氏の話を観ました。
彼は広島出身ですが幼くして父を亡くし母は貧しかった為に佐賀の『がばいばあ
ちゃん』に育てられました。
野球が上手でしたが高校で肩を壊し野球をやめてしまいました。
彼は漫才でのし上がりました。
売れていた当時の月収は8,000万、つまり年収10億円です。
忙しく寝る間も無かったといいます。

ここから悲劇的な顛末が待っています。
彼は翌年に税金を取られることを知らなかったのでお金をどんどん使ってしまい
ました。
昭和49年までは10億円の所得があっても所得税が75%で住民税が18%でした。
つまり当時は10億もらっても9,000万位しか残らない。
そういう時代だったのです。
当時金持ちになったのは不動産に手を出した人だけです。
不動産は値上がりしたから金持ちになりました。
そうでなければ翌年93%税金を取られる。10億円稼いでも9億円納税しなければ
ならない。
つまり毎年ばんばん稼がないと税金が払えないのです。
自転車操業だったと彼は振り返っていました。

ちなみに税金は次第に下がり現在は所得税45%、住民税10%になりました。
つまり1億円の収入がある人の手取りは4,500万ということになります。
法人税についても日本はまだ高いです。
稼いでいる人数は僅かですが彼等は税金で社会に貢献しているということは言える
でしょう。
もっとも配当収入は税率20%ですが。
例えばソフトバンクの孫氏は所得は1億円程度ですが配当は96億円です。

格差を無くす為に累進課税で平坦にするという手法があります。
1980年代に日本は1億総中流社会と言われる時代がありました。
しかし本当は一億総中流などそんなことは有り得ません。格差はありました。

現在はどうでしょうか。
今の方が富という事では、年収400万が平均ですから格差はあるかも知れません。
しかし文化的情報社会という意味ではスマホという端末により
情報の平等は格段に進んだと言えましょう。

格差とか貧富と言っても上っ面だけを見て判断するのは難しいものです。
実際収入の90%以上を税金として取られた時代があったのです。
格差社会だからなどと不平不満を言っているだけの人は成長しません。
世界に目を向け勉強する姿勢を持つことが重要です。

失敗

2016年6月27日 4:07 PM

本日は失敗について話したいと思います。
失敗とは物事をやり損なうこと、方法や目的を誤ってやり損なうことです。

先日英国で行われた国民投票で英国のEU離脱が決まりました。
これは民主主義の危機です。

英国は民主主義発祥の地です。
民主主義とは何か。それは選択です。黒か白かを多数決で決めるのです。
元々民主主義では50.1ポイント対49.9ポイントで物事が決まります。
今回の国民投票では3ポイント差でEU離脱が決まりました。

面白いことは地域間格差、世代間格差があったことです。
例えばスコットランドは約70%が残留に票を投じました。
離脱が決まったことで今後スコットランドの独立闘争に発展するでしょう。
スコットランドはEU離脱を嫌っていますからこれを絶好の機会と捉え独立へと
動くことが考えられます。
またロンドンでは残留票が70%と圧倒的に残留が支持されていました。

世代間では若者は65%が残留に投票した一方、高齢者は圧倒的に離脱を支持し
ました。
その背景は何でしょうか。

移民の排斥。
かつての英国の独自性を取戻したい-つまり英国は偉大だという意識。
また社会保障の充実。
EUに干渉されたくないという思い。

英国はEUに多額の拠出金を払っています。
EUへの拠出金額の1位はドイツで2位がフランス。イギリスは3位です。
その拠出金を払う必要はない、その分を社会保障に回せと言うのが高齢者の意見
なのです。
高齢者が社会保障をもっと手厚くして欲しいと考えている一方で、若い世代は
EUから離脱すると職も無くなるし大変なことになると分かっています。
その辺りは日本と似ています。
日本の社会保障も高齢者に手厚いですが若い世代は年金など保障されていません。

一番心配なのは『自国さえ良ければ良い』という保護主義的考えです。
昨今はアメリカでもそうした思想がみられます。トランプ氏の考えはその最たる
ものです。
保護主義貿易が発達すると世界の均衡が崩れてしまいます。
先にも述べましたが私は今回の英国のEU離脱は民主主義の危機だと認識しました。
私は国民投票自体が失敗だと思います。
中国以外のあらゆる国はEU離脱に反対したのに英国だけが『自分たちの勝手だ』と
言いました。
『勝手だ』というのが失敗の最たるものです。

失敗の素晴らしい点は大抵の場合再度のチャンスが得られることです。
失敗は実践の一つの形に過ぎないのですが、失敗を何度も繰り返し挑戦すること
自体を諦めた瞬間、失敗は現実となりそこで全てが停止してしまいます。
挑戦をしなくなるとそこで思考は停止します。失敗しようがありません。
つまり挑戦するから失敗があると私は思っています。

人生を振り返ると多くの人に最初に訪れる失敗は受験でしょうか。
志望校をあらかじめ想定しますが、大抵の人が何らかの失敗を味わうものです。
次に就職。入った会社が希望通りの人は1割もいないでしょう。
つまり人間は18歳位から失敗の連続が始まるのです。
それは私を含め全ての人が、です。

就職の後は昇進という問題が発生します。
人はいずれかの組織に入ることが殆どですが、そこで昇進という形に乗れる人と
そうでない人が出て来ます。
例えば大企業では課長なれるのは全体の2割です。
課長になれない8割の人は昇進と言う意味では失敗です。

更に出世ということはどうでしょう。
出世をどう定義するか。部長になるのは出世ではなく昇進に過ぎないでしょう。
私は出世とは社会的に高い地位を得ることだと思います。
社会的に高い地位を得られる人が果たしてどれだけいるでしょうか。

出世の次は何が来るか。それは名声です。
世に名前が轟いて立派な人と言われることです。

そういう軌跡を描いて例えば最後は国家から表彰される-これを成功というならば
殆どの人は人生失敗の連続です。
私など失敗の連続の代表のような男です。

失敗した時に大切なのは反省より分析です。
失敗するとそれにより自信喪失の悪循環にはまってしまうことがあります。
『また失敗するのではないか』という悪循環を脱するには失敗を他人事の様に考える
ことです。
『他人事』は『ひとごと』と読みます。
自分のやったことを他人がしたように考えれば良いのです。
他人の事ならば『彼はこうだから失敗したのだ』と簡単に分析出来ます。
自分のことは気づけなくとも他人のことなら傾向が読めます。
第三者の立場に立てば極めて分かり易いものなのです。

『失敗は成功の母』と言いますが分析するから成功する可能性が分かります。
ではどの様な失敗をするのか。原因の究明をしなければなりません。
失敗には原因が絶対にあります。

例えば株で失敗するのは儲けようと欲をかくからです。
尤も儲けようと思わなければ得をすることはありませんが。

失敗についてもっと具体的に考えてみましょう。
1番目は絞り込み済み、織り込み済みの失敗。
『こうすると失敗する』とある程度の損害やデメリットを織り込んでの失敗です。
損害については過去のデータから算出します。
例えば今回の株式市場では日本は約3兆円の損害が出ました。
『この位やればこの程度の損害が出る可能性がある』と算出し『その範囲なら
失敗を許容出来る』と織り込んだ上での失敗。
これは凄いです。

2番目は結果としての失敗。
果敢なトライアルの結果としての失敗です。
例えば100メートル競走。スタートダッシュをするのか後半にかけるのか。
果敢にやって失速し結果として失敗するということはあります。

3番目に回避可能であった失敗。ヒューマンエラー。
人が人為的に犯したエラーです。
1番と2番は成功の母となる可能性はありますがこれは失敗から更なる悪循環が
生まれる失敗です。
何故なら予想していなかったが為にパニックに陥るからです。

今回のEU離脱は全世界の誰も予想していませんでした。
金曜の8時までは残留間違いなしと金融市場は考えていました。
しかし10時から風向きが変わり13時には離脱派が勝利宣言をしました。
もう英国はやり直しがききません。
今になってロンドンで『もう一度投票をしてくれ』という動きがありますが
不可能です。

一度国民投票にかけられるということは重大なことです。
私は国民投票が正しいかと言えばそうではないと思います。
たったの数パーセントの差。
それも高齢者が選択したことでは未来志向とは言い難い。
だからと言って若者の賛成を待つのも民主主義とは違います。
民主主義とは極めて便利で且つ誤りの多いシステムかも知れません。

失敗は大いに結構です。人生は殆どが失敗なのです。
小さな成功に酔い痴れている人の方が駄目な人間になってしまいます。
しかし英国の例の様に取り返しがつかないこともあります。
思いつきでやっている人は危険です。

失敗しても良いのです。
それを形だけの反省で終わらせずきちんと分析し原因を究明して次に繋げる。
皆様にはそうやって成長して行って頂きたいと思います。

発想力

2016年6月6日 4:33 PM

本日は発想力ついて話したいと思います。
発想力とは様々なことを思いつく能力であり特に新しい考え方に力点がおかれます。

アップルのジョブズ氏を例に挙げましょう。
彼がアイフォンを開発する際に社員に言った言葉があります。

『未来を考えろ。電話で音楽を聴けるようになったらどうする。我社のアイポッドは
必要なくなる。だから我々は電話で音楽を聴けるようなものを創るのだ』

つまりアイポッドを否定したのです。
ジョブズ氏は音楽が好きな変わった人で大学は文系でした。
彼が影響を受けたのがソニーのウォークマンでありウォークマンを抜きたいと言うのが
生涯の目標でした。

未来を考えろ-ここに私が感じる想像力と発想力の違いが見られます。

想像力とは物事を想像する力です。
今の例で言えば『電話で音楽が聴こえるようになったらどうか』ということです。
これは想像力です。

一方、発想力とは思いついたことを解決する力です。解決しなければならないのです。
例えば手塚治虫氏は鉄腕アトムを考えました。
しか実際アトムが現実のものとなったかといえばそうではありません。
そこが漫画の面白さではあるのですが。
『我々は電話で音楽を聴けるようなものを創るのだ』というのが発想力です。

ジョブズ氏は文系の人間で技術者ではなかったから無茶苦茶な発想力が湧きました。
技術者は今まで作ったものの延長線上に改善することは出来ても全く新しいことを
発想するのは困難なのであまりやりたがらない人が多いのです。

文系の人間は技術者からしてみれば変なことを考えて『やれ』と言います。
技術者は大変に困ります。
しかしアップルは凄い意志力でアイフォンを創りました。

未来を考えるというのはただ想像するだけでなく、発想を合わせて想像した未来を
よりよいものにすることです。
人生は実は想像の連続です。
どちらに進むのか常に選択の連続でありじっとしているということはありません。
誰も一分先のことは分からないし明日のことも分かりません。
命だってどうなるか分かりません。
ですから人間はいつも想像して生きているのです。

私が常に言っている『10年後のことを考えろ』ということ。
これを私はビジョンと言っています。
つまり10年後の日本はどうなる。会社はどうなる。家族はどうなる。自分はどうなる。
そういうことを考えるのです。
ビジョンとは将来のある時点でどのような発展を遂げているか・成長しているか
などの構想や未来像を描くことです。

会社であれば経営ビジョン、事業部なら事業ビジョン、組織であれば組織ビジョン、
個人であればキャリアビジョンということになります。

凡人は未来を想像しません。現実という世界だけに逃げ込んでいるのです。
かく言う私もかつて我社を創業した時は貧乏で未来のことなど考えられませんでした。
貧乏な時はいかに明日の飯を食うか、子供を養うかということしか考えられないもの
です。10年後など考えられません。
しかしその状態がずっと続けばその人は困窮して来ます。

今生活に困っている人は明日のことなど考えられませんが多少生活に余裕が出て来ると
明日のことを考える余裕が出て来ます。
その時にきちんと未来を考えられるか否かが分かれ道になります。

平凡な人は未来を想像せず現実の世界だけに逃げ込んで自己満足しています。
しかし才人は常に未来を想像し対応策を考え常に努力しています。

私はビジョンや目標を持てと常に口酸っぱく言っています。
これは仕事の種類に関係ありません。
人が10年後の自分を想像しないのは考えたくないからです。
人間の能力とは生まれや性別、学歴など矮小なことではありません。
『どうしたいか』ということを持たない人の現状維持・現状の延長線上に物事がある
でしょうか。何もありません。
まぁ多少スキルは伸びるでしょう。
しかし例えば10分でやっていた仕事が5分で出来るようになるのは慣れです。
慣れをもってスキルアップとは言いません。

発想力を磨く為には想像力が必要になります。
またビジョンや目標が無いと発想は出てこないものです。
私はそういうことをちゃんとやれと言っているのです。

特に上に立つ人間は先ず自分がこれをやらねばなりません。
自分がやらないのに部下に『やれ』と言って誰が聞くでしょうか。
『上に立つ人が率先する』とは行動することだけではありません。
考えることもです。
考えるということは非常に辛いことですが重要なことです。

先ずは自身の未来を想像して下さい。
自分がどうしたいのかということを考えそれを実現する為にはどうしたら良いのか
考えることから始めてみて頂ければと思います。

企画

2016年5月16日 4:08 PM

本日は企画について話したいと思います。
企画とは実現すべき物事の内容を考えその実現に向けて計画を立案することです。

ここで計画と企画の違いですが、計画は行うべき物事の内容が概ね決まっていて
その実現の方向やスケジュールなどを予め考えることです。
例えば我社で言えば売上。
売上の年間計画を立て、それを達成する為にどうするか逆算して考えます。
売上を積み上げ『これだけお客様を増やしたら計画を達成した』ということでは
ありません。
目標額を立てそれを達成する為にお客様や社員をこれ位増やすという方法や手順を
考えるのが計画です。

一方企画はそれとは少し違い目新しさが必要になります。
目新しくて好ましい物事の内容を具体的に考えその実現に向けて手筈を整えるのが
企画です。

企画と言っても様々あります。
大きなプロジェクトの企画もあれば、社員旅行なども一つの企画です。
或いは何らかの人事規定や管理規定を新しく作るのも企画の一つです。

つまり目的達成或いは問題解決の手段を繰りあげるのが企画で企画書は設計図です。
企画は企画を立てそれを企画書にすることが大切です。
それは製品を作る際に設計図を書くことと同じです。
設計図を書けない人は設計者ではありません。
与えられたことをオペレーティング的にこなしていくのは設計者ではないのです。
設計図が書けることが大切です。

この訓練をしていかないと力はつきません。

例えば『あの人は仕事が出来る』とか『仕事が早い』とか『営業の数字が良い』と
言ってもどうしてそうなのか。
もの凄く働くからかも知れませんし、市場に恵まれているからかも知れませんし、
良いお客様に恵まれているからかも知れません。

ここで問題にしたいのは、その人が良い成果を出す為にどれだけの企画書をお客様に
提出しているかです。
結果だけを見て『あの人は素晴らしい』と思っても実際に本人に何故上手く行った
のか聞いてみると『勘だよ』とか『偶々良い人に巡り会えてその人が上手くやって
くれた』という様な人であったならどうでしょう。

人間関係だけに頼る営業はいつか必ず敗れます。正確性が足らないのです。
勘の仕事は裏切られる場合があるのです。

もちろん相手に気に入られることにより上手く行く-これはこれで魅力的であり
否定するものではありません。
しかしこれでは力は何もつきません。
私が必要だと言っているのは力をつけることです。

力をつけるには企画を立て企画書を書きその通りに物事が進むかどうか検証して
いかなければなりません。
そうしない人間はどんなに経験を積んでも経験と言う成果はありますが、
考えるという行動は全く身につかないのです。
実際には8割の人が考える力が身についていない様に私には見受けられますが。

それでは企画や企画書はどう書いたらいいか。
必要なのはCTPTと言われています。
Cはコンセプト。
Tはターゲット。
Pはプロセス。
Tはツール。

コンセプトは自社の商品サービスです。
ターゲットはお客様です。

商品やサービスは既存のお客様と新規のお客様、或いは見込みとなりそうなお客様に
ぴたっとフィットするものでなければなりません。

商品やサービスをお客様に買って頂く或いは利用して頂かねば企画ということに
なりません。全て惨敗になります。
企画の際こうしたことを意識してやっているかどうかが重要です。

次にプロセスとツールを考えます。
つまりどの様に売るのか、或いはどの様に商品を作るのか。
これはコンビニでもアパレルでも外食でも同じです。

どういう商品を作ってお客様にご利用頂くか。
これには顧客の心理段階に合わせた販促プロセス・ツールが必要です。

これは5段階あります。

1番目は興味を持たせる。
テレビショッピングのジャパネットたかたを例に挙げましょう。
テレビを観ていてぱっと画面が変わり『ジャパネットたかた』とあの
前社長さんの特徴的な声を聞くと視聴者は興味を持ちます。
そして『何だろう』と思わせます。
何を売るのか、何かあるのかと興味を持たせるのです。

2番目は関心を引く。
これは良いなと思わせます。

3番目に欲求を駆り立てる。
欲しいと思わせます。

4番目に記憶に刻む。これが大事です。
この商品は良い、このサービスは良いと頭に残ることが重要なのです。
頭に残らないものは全て駄目です。

例えば営業をやっていても『良い営業が来た。』と覚えて頂く必要があります。
お客様は営業が何をしに来たのということ自体は分かっています。
『この営業マンは中々良いな。』と思って頂いて『どういう商品を持って来たのか』と
話を聞いて頂くのです。

5番目に行動を起こさせる。
買うという行動を起こさせる。

つまり企画書から始まりコンセプト・ターゲット・プロセス・ツール。
そうした過程が自分の或いは会社の企画に盛り込まれているか。
電話対応一つでも『この会社は印象が良い』と思わせる様になっているか。
受付にしてもその対応は『礼儀が良い』或いは『礼儀が悪い』と印象を左右します。
そこまで考えているか。

お客様と接する営業や受付、或いは我社で言えば技術社員。
彼等はお客様にとってインパクトがあります。
それをプロセスを経てちゃんと工程的にやられているかが企画です。

例えば自分は完璧な服装だと思っていても完璧な服装などありません。
現在はクールビズが流行していますが相手が昔の考えの人であればそれは通用しま
せん。
ネクタイして正装をしている人を相手に自身がクールビズでため口ではアウトで
しょう。クールビズは一部の経営者には未だ受け入れられていません。

ですから状況に合わせねばならないのです。
ここは勝負だと言う時は身なりもしっかりして行かないと自分を下げてしまいます。
そういう気配りがあるのかどうかです。
こうしたことも含めて企画は大きなものから小さなものまであります。

私が常に言っているのは新しいことをしない人間は駄目だということです。
新しいことをやれない人間は、言い方が悪いですが、人のいう事に従っていれば
良いでしょう。
それ以上の報酬を貰う必要はありません。工夫をしないのですから。

今後世の中は決して成長して行く世界ではありません。
少子高齢化社会です。
こうした中では工夫してお客様に気に入られる人が勝って行くのです。

企画は奥が深いですが本日はそのさわりをお話ししました。
皆様には是非力をつけて頂きたく思います。

良い上司 悪い上司

2016年5月2日 9:56 AM

本日は上司について話したいと思います。
上司とは元々公務員に限り人事権を持つ組織において自分より役職が上位となる人の
ことを言います。
従って公務員では上司は絶対的権限を持ちます。

一般の会社では労働組合に加入している従業員に対し人事権を持つ上司は存在しません。
人事部などが相対的に評価をするということになっています。

つまり本来の『上司』は国家公務員法第98条に規程されている条文のことを言うのです。
そうはいっても実際には一般の会社でも上司という言葉は使われており、係長や課長、
部長などの役職者は上司と呼ばれています。

私自身、長いサラリーマン生活の中で様々な上司と出会いました。
全く認めてくれない上司、命令ばかりする上司、生理的に嫌な上司、気にかけてくれる
上司。
色々な人がいました。

一般社会において誰しもが色々な上司にぶつかります。
そこで嫌な上司にあたった場合どうするか。
耐えることもあるでしょうし他部署に異動することもあるでしょうし最悪の場合辞めたり
することもあるでしょう。
大企業の場合は良くも悪くも暫くすれば上司は変わるものです。
しかし中小企業の場合は上司がずっと一緒という事もあり得ます。
誰しもが良い上司に巡り会いたいと思うのは自然なことではあります。

しかし『良い上司』とはどういう上司のことを指すでしょうか。
これについては様々な見方があると思いますが、私は部下を成長させる上司が良い
上司だと思います

具体的に挙げて行きましょう。

先ず結果に拘る。
これは『目標を達成しろ』と言う上司という意味ではありません。
最初に目標設定をしてあげる上司ということです。
目標設定の出来ない上司は上司ではありません。
これは私が常に言っていることです。

次に答えをすぐに言わないで部下に考えさせる。
部下に『君ならどう考える?』と問いかけるのです。
直ぐに『これはこうだ!』と言ってしまう上司は宜しくありません。

3番目は過程を重視する。
つまりプロセスを明らかにし改善してあげるのです。
結果だけを追求するのではなくどういうプロセスでそうなったか見てあげられるのが
良い上司と言えます。

4番目は得意なことをやらせる。
これは非常に大事なことです。
出来ないことを幾らやれと言っても欠点をつついて長所にするのは難しいものです。
能力のない分野について努力するのは難しいことなのです。

得意なことを沢山やらせてあげた方が部下は伸びて行く可能性が高いのです。
だからと言って欠点を修正しないのもどうかとは思いますが。

5番目は部下から学ぶ。
上司と言っても所詮人間は未熟なものです。上司も過程に過ぎません。
課長も部長からしたら未熟ですし部長でも役員からしたら未熟です。
ですから上司も常に学ぶ必要があるのです。
そして学ぶ上司は部下からも学ぶということが言えるでしょう。

次に『優れた上司』とはどういう上司でしょうか。

先ずは人望がある人。
人望がある上司とは具体的には人の嫌がることをやる上司です。
雑用を積極的にするなどそういう人が人望を集めるのです。

2番目は部下と同じ部屋で仕事をする。
社長室や部長室などある会社がありますが離れている意味が無いと私は思います。

3番目は謙虚な人。
例えば人望のあるリーダー程、部下より先に挨拶をするものです。

4番目は口で偉そうなことを言うのではなく偉い行動をする。
つまり率先垂範する上司です。
口ばかりは宜しくありません。

5番目は部下に希望を与える上司。
こうなったらこうなるということを定期的に伝えるなど、部下のやる気を継続させる
上司が優れていると言えます。

6番目は口数が多くないこと。
人望を集めている上司程口数が少なく口数が多い上司はあまり良くないと一般的には
言われています。

7番目は部下に指示を出したら任せることが出来る。
根掘り葉掘り聞く上司は大抵駄目上司です。
仮に失敗したら部下は大抵反省するものです。任せる度量がある上司が優れた上司
と言えます。

8番目は知識で部下に勝とうとしないこと。
年が上なのだから知識があるのは当たり前です。人間性で勝負するのです。

9番目は会議ばかりしていること。
不必要な会議ばかりしている上司、或いは不必要な会議に部下を出す上司は駄目上司
です。

10番目は部下と雑談する。
仕事以外の話をしない上司はいけません。
雑談とはコミュニケーションです。そういうことが出来る人が人望を集めるのです。

それでは反対に部下のモチベーションを下げる良くない上司はどんな上司でしょうか。

1番目は指示が細か過ぎる。

2番目は仕事に関する自慢話が多い。それも自慢する程のことでもないような話です。

3番目は説教が長くしつこい。

4番目は圧力で部下を抑え込もうとする。

5番目は部下に残業を強制する。

6番目は言動に一貫性が無い。

7番目は自分ならこうすると部下に言う。

8番目は同じ時間帯に仕事をしている部下しか評価しない。

9番目は口だけで自分はやろうとしない。

以上、上司について述べて参りましたが一つの参考にして頂きたいと思います。

基本的に誰にも上司はいるものです。
先述の通り私も多くの上司と関わりましたが実に様々な人が居たものです。
しかし嫌な上司についた時に人間は鍛えられるのかも知れません。
そして良い上司についた時に人間は伸びるのかも知れません。

先ずはお互い目標設定をして下さい。
目標設定とは上司と部下だけのものではなく会社を経て上司から部下へ流れて行く
訳ですが、お互いの目標を設定しない限り努力しようもないし評価しようもないと
いうのが私の考えです。
印象で評価してはいけません

これを機に是非上司の方と話す機会をもって頂ければと思います。

日本経済

2016年4月18日 6:13 PM

本日は日本経済について話したいと思います。

3年前に黒田日銀総裁と安倍総理大臣が誕生しアベノミクスを打ち出しました。
アベノミクスでは最初に金融緩和を行いました。

『黒田バズーカ』と称して円を大幅増刷した効果があり、円高だったのが一気に円安に
なり画期的な効果が出ました。

企業が円安の恩恵を被り利益が積み増しされた結果、今年3月は多くの企業が最高益を更新することになります。

しかしこれは円安効果以外の何物でもありません。
何かが売れてるとか、何か日本発の発明品があったとか、画期的な手法があったとか、
何かが海外で爆発的に売れたということではないのです。
ということは為替操作による日本経済の成長といえるでしょう。

アベノミクスは当初は金融の量的緩和・財政出動・成長戦略の三本柱で成り立つとされて
いました。
ここまでの結果を見ると量的質的緩和は成功、財政出動はまぁまぁ、成長戦略が現在も
具体的な施策について議論されているといった状況です。

また黒田総裁は『2年でインフレターゲット2%』を提唱しました。
開始から1年半ば頃には消費者物価指数は1.5%位上昇し好調に推移しており、2年で
達成するかと思いましたが現在は上手く行っていません。政府曰く二つの要因があります。

一つ目は極端な原油安。1バレル100ドル程度だったのが30ドル位にまで落ち込みました。
これはアメリカのシュールガスの影響が大きいと言えます。
そして二つ目は中国の経済減速。

原油安と中国経済の減速により当初予定した経済の成長が損なわれ、現在は消費者物価
指数はほぼ0%です。
引き続きターゲットはしいていますがマイナスになりかけているのが現状です。

こうした状況を受けて企業も非常に慎重になっています。
トヨタの社長は『完全に潮目が変わった』と述べています。
『潮目が変わった』とは成長の軸足から良くない方へ行っているということです。

労働者の実質賃金は一切上がっていません。
少し前までは株高によって相当得をしていた富裕層や中国からの旅行客による高額商品の
売上げが良く景気はそれに支えられていました。

しかしここにきて富裕層の購買意欲が極端に落ちています。株で損をしているからです。
並びに一般の労働者においても賃金の上昇と物価の上昇が見合わないから購買に二の足を
踏んでいます。

市場に出回る円はかつては100兆円位だったのが金融緩和によりに現在は300兆円になり
ました。
円が金余り状態です。そして銀行は日銀に円を預けています。
金が余っているのに投資は無い。

そこで打ち出したのがマイナス金利導入です。
日銀はマイナス金利0.1%を打ち出しました。
銀行は日銀に金を預けていても利息がつきません。こうなれば銀行は金を貸すだろうというのが日銀の目論見です。実際に若干住宅金利は下がったので住宅周りへのプッシュはされているかと思いますが。

問題はこれからどうするかです。
来月にも伊勢志摩サミットがあります。ここで政府は何か打ち出すか。
また7月に参議院選挙があります。
政府は予算が史上最高と言っているがそんなことに意味はありません。
10兆円位の補正予算を組み直すと言っているがどうでしょうか。
保育園や幼稚園に使われる感じではなさそうです。

今の株価についても投資はゲーム化しています。
コンピューターで売ったり買ったりしているだけで殆ど株式相場は操縦ではないかと言われています。

投資家は金融ゲームに翻弄されているのです。
これは本当の姿でしょうか。

コンピュータの発展の弊害という所もあろうと思います。
そういう中で日本が活路を見出すにはどうしたら良いでしょう。
そもそも資本主義経済の中で成熟国家が持続的継続的経済成長をするのは殆ど不可能です。

先日ニュースでウルグアイの大統領が2012年にリオ会議で行った演説を見ました。
彼は幸せとは何かということについて本質的な話をしました。

ドイツが本当に幸せな国であって車を持っているのは結構なことです。
しかしドイツの人口は6000万人程です。
ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てば世界は滅びるでしょう。
車に乗ることは本当に幸せでしょうか-という問いかけからスピーチは始まります。

彼は自身の給料の9割は寄付をし貧しい生活をしているそうです。
学ぶべきものが多い大統領だと演説を聞いて思いました。

色々矛盾はありますが我が国の産業においても今年の3月は非常にいい決算を迎えます。
しかし来年は厳しいでしょう。
我社が身を置く派遣業界は絶好調ですが来年再来年にかけてはどうなるか判りません。

幸せとは何ぞやということについて真摯に考えて行かないと資本主義の弊害に陥る可能性が
あるかもしれません。
皆様には是非とも広く世界に視野を向けて考えて頂きたいと思います。

課題

2016年3月22日 2:48 PM

本日は課題について話したいと思います。
先日指導力・指導について話しました。
指導をする為には課題を見つけなくてはいけません。
課題とは定義すれば『解決しなければならない問題』です。

では問題とはどういうことでしょうか。
ビジネスの現場における問題とは現状と目標との差異です。
つまり私達は定めた目標と現状との間に差異-ギャップが生じるとその状況を
問題だと認識するのです。

本日はそこから一歩進めて課題について考えます。
課題とは問題を解決する為に行動を起こすことを意思表明したものです。

幾ら課題だ課題だと騒いでも『やるぞ』という意思表明をしなければ意味がありません。
問題は主体的に解決する意志を持って行動を起こすことにより解決に向かうのです。
それが課題化ということになります。

課題をやるに当たり問題解決のプロセスを考えます。

まず1番目は問題の認識です。
課題を捉える時には『これは問題だ』と認識することから始めます。

例えば健康診断で体重が100キロで肥満という診断を受けたとします。
170センチの人なら63キロ。180センチの人なら72キロが標準体重とされています。
100キロなら身長は2メートル以上なければ肥満ですが実際そんな身長が高い日本人は
殆どいません。
よって体重100キロは問題です。

2番目は現状分析、課題の明確化です。
これはどういう現状なのかを明確にすることです。
先の例で言えば肥満により引き起こされる症状にはどんなものがあるかを明確にします。
肥満が引き起こす病気には有名なところでは高脂血症や糖尿病などがあります。
糖尿病患者は日本人には2000万人いると言われています。

3番目が目標-ゴールを設定することです。
例えば100キロの人が80キロという体重を目標に設定したとします。
そうすると20キロの減量が必要です。

4番目に実行計画の策定。
肥満の場合は食事制限、カロリー制限、規則正しい生活、定期的な運動などが考え
られます。

5番目に策定した実行計画を実行する。
この実行というのが5W2Hです。
誰でも策定まではやるかも知れませんが果たしてどれだけの人が実行するでしょうか。
そこで私が常に言っているリアリティが必要になります。

いつやるのか-朝やるのか昼やるのか。
どこでやるのか-会社でやるのか自宅でやるのか。
何をやるのか-食事制限か運動か。
どの位やるのか-運動をするというなら1時間か30分か。
どうやってやるのか-ジムに行くのか、マラソンをするのか、体操するのか。
そういうことを決めないと話になりません。

私は5W2Hについてこの10年一貫して言い続けていますが中々浸透しません。
それは結局頭にインプットされていないからでしょう。

余談ですがアメリカでは体重が100キロの人は上場会社の役員や経営者になれません。
煙草を吸う人も同様です。
セルフコントロール出来ない人を会社の重役につけても会社は良くならないという考え
なのです。

6番目が検証する。或いは習慣化する。
これはチェックと言う検証をやっているかどうかです。
血圧なら毎日計る。体重もです。
必ず毎日変化が出ています。

繰り返しになりますが指導とは課題を与えることです。
そして本人が課題を持たねばなりません。
課題を持つためには問題を認識しなければなりません。
課題には必ず現状とあるべき姿があります。
それを薄めるのが問題解決です。

そこを認識して人間はどんどん進歩して行くのです。
『ここまでで良い』ということはありません。
人間は常に学ばねばなりません。
人間は若い内は愚かなものなのです。課題を持ち問題解決を図ることで少しずつ
成長するのです。

皆様もまずは自身の問題を認識することから始めてみてはいかがでしょうか。

指導力

2016年3月7日 3:42 PM

本日は指導力について話したいと思います。

指導とはある意図された方向に教え導くことです。
これに力をつけて指導力となります。

指導するにあたって重視することが幾つかあります。
それは指導している時間を指導する側もされる側も無駄にしてはいけないということです。
所謂お説教。これは正に時間を無駄にする行為です。
説教をするのは最も駄目な指導者と言えます。

指導するには適正な負荷を相手に与えなければいけません。
ノルマなど出来もしないことを『やれ』と言ったり未だ能力の未熟な人に対して
過大な成果を期待するのは指導に値しません。

指導は指導者の押しつけではなく、また指導者のコピーでもありません。
『俺のやるようにやれ』『俺を見習え』は指導ではなく押しつけです。
指導する部下の負荷を調整して結果を分析してあげる。
その指導を納得させ次にすべきことを考えさせ話し合いそして新しい負荷を用意する。
つまり指導力とは適正な負荷をかけてあげる力です。これが大事なのです。
往々にして『指導している』と言って全く指導になっていないことがあります。
それはその人の能力に合った負荷をかけてあげることが出来ていないということです。

良き指導者はサポーター或いは良き理解者に徹することが大事です。
指導者と言うと『俺の言うことを聞け』『俺が一番偉い』『俺の言う通りにすれば
間違いない』などと言う人がいますがこれらは全て間違いです。
これでは独裁者です。独裁者は指導者にはなれません。

一歩離れ外側から見てアドバイスをする。
本人が適正値を見つけることが出来るよう離れてみてあげる。
そして最終的に自立させる訳ですが指導される側が自ら目標を立てられる様になれば
きちんと指導していると言えるでしょう。
目標を勝手に立てて『やれ』というのは指導ではありません。
何度も言いますが押しつけです。

指導者にも指導される側にも大切なことがあります。
それは速さを身につけることです。
これは指導力とは関係はありませんが仕事に於いて一番大事なことは速さを身に
つけることなのです。
幾ら大学や専門学校で勉強して知識を得ても知識だけでは勝負には勝てません。
現場に飛び込んでいく行動力や状況を見て判断する嗅覚が必要になります。
或る意味では馬鹿に徹することです。
頭で考えてばかりいないで馬鹿に徹して場数を踏んで行くことが重要になります。

頭で考えることを優先している内は速度は上がりません。
指先や手先に落とし込んで或いは五感を使って反射的に速度を上げ五感を使って
確かめるのです。
状況判断というのは極めて感覚的なことです。
そういうことが出来るようにならないと仕事は全く捗りません。

ではそうなる為にはどうすれば良いのでしょうか。
先ずは決めてから考えることです。
『こうやろう』と決め、後から考えるのです。
考えてから決める人はいつまで経っても進歩しません。
『どうしようか』とか『やったら得か損か』などと頭で考えているだけでは前に
進んで行きません。
とにかくやる。
やってからどうなるかを考えるのです。

『やる』とはどういう仕事であれ目の前にあることを迅速に処理することです。
余計なことを考えず処理することに専念する。
目の前にあることをぱっぱとやるのです。

しかし目の前にあることを処理してばかりいると限界が来ます。
そして自己満足に終わる可能性が高くなります。
従って事前に警報を設置しておく必要があります。
目の前のことに集中していると調整機能が働かなくなり独断的に仕事が進んで行きます。
自分は偉いとか自分は出来ると錯覚するのです。
仕事は目の前にあることだけをやってれば良いということではありません。
少し休んで全体を見て考えることも大事なのです。

また判断する必要がないものは定型化しておくことも効果的です。
つまりフォームを作って迅速に処理することが出来るようにするのです。
考える必要が無くなるので他の人に頼んだりシステムに置き換えてやれる様になります。
存外判断する必要のない仕事を自分の得意分野と思い込んでいる人は次に行けない
ものです。
それは定型化して他人に任せても良いのです。
そして自分は次の仕事に向かうべきです。

また業務というのは基本的に完璧を求めると敗北します。
何故敗北するかと言えば迷って分からなくなるからです。
有名なパレートの法則というのがあります。
これは全体の20%が殆どを決めているというものです。
例えば『仕事の成果の80%は費やした時間の20%から生まれる』ということが言われて
います。言い換えると20%の力で80%の仕事をやっていることになります。

全てに完璧を求めるから上手く行かないのです。
欲張らずにやれば80%位は出来るものです。
これはゴルフスイングでも同じで基本をわきまえて軽く振れば80%位は飛びます。
これを完璧にやろうとすると100%飛ぶこともありますが30%しか飛ばないことも
あります。

100%の力で1回やるのと20%の力で5回やるのとでは理論上は使う力の量は同じです。
しかし20%の力で80%の仕事が出来るのであれば5回やれば400%の仕事が出来ます。
100%1回を一生懸命やるより効果が大なのです。

精度を調整することも重要です。
速さに対する最大の敵は迷いです。
迷いが生じるとスピードが極端に落ちてしまいます。
さっさと決めて前に進むと完成に近いものが出来ます。
それをカスタマイズして行く方が簡単なのです。
完璧を求める人は大体仕事が遅いものです。

部下を指導する上で考えるべきことは6つあります。

一つ目は自分との関わり。
これは指導者のことですが自制心-セルフコントロール出来ている人でないと
指導者になってはいけません。

二番目はチームとの関わり。
どうチームのマネジメントをするか考えなくてはなりません。

三番目はメンバーとの関わり。
どう部下との関わりをするか考えなくてはなりません。

四番目は上位者・他チームとの関わり。
つまり上位者他チームとどう関わるかです。
自分のチームのことだけ考えると独善になってしまいます。

五番目は仕事との関わり。
これは正に業務管理の問題です。

最後にコミュニケーションの関わり。
コミュニケーションをどのように位置付けるか。
コミュニケーションは色々ありますが自分のチームにおいてはどう位置付けるか
考える必要があります。

そういったことが出来ないと指導者になれません。
指導者になれない人に指導される側はたまったものではありません。
それでは永久に力を発揮出来ません。

我社はそういうことを無くしてマネジメント力を身につけましょうと言っています。
皆様も-指導する側の方もされる側の方も、指導力について今一度考えてみては
いかがでしょうか。

カテゴリー
新着記事
月別アーカイブ