世界経済

2018年6月11日 2:08 PM

本日は世界経済について話したいと思います。

12日に米朝会談がシンガポールで開催されます。
世界中が注目している会談です。

先日カナダでG7の首脳会談がありました。
ここでトランプ大統領は米朝会談に向かう為に途中退席しています。
カナダのトルドー首相はそつなくやっていましたが彼はトランプ大統領が退席した後に
G7の合意を行い保護貿易の撤廃を強く主張する声明を出しました。
それをトランプ大統領はシンガポール行きの飛行機の中で聞いて「裏切った、許せない」
とアメリカはG7合意を拒否しました。

このG7の会談は一体何の為にやったのか。
今まであればドイツのメルケル首相やオバマ大統領が主導し滞りなく終わっていました。
しかしトランプ大統領の出現により大きく世界は変わって来ています。

世界経済の見通しを世界銀行が発表しています。
世界銀行は世界の成長率を18年は3.1%、19年が3.0%、20年が2.9%と先行き緩やかに
減速して行くという見通しを立てています。

日本については18年度の経済成長率見通しは1.0%。
これは1月の日銀が予測した1.3%からの大幅下方修正です。
19年は消費税増税が見込まれておりその影響などで0.82%。
20年も0.5%と成長力はかなり減速して行くという結果が世界銀行の調査では出ています。

これ等の数値は何を意味しているでしょう。
トランプ大統領の保護主義貿易-特に先般発表した鉄鋼とアルミ。
対象国に日本やヨーロッパも入っていますが一番の標的は中国です。
三ヵ国協定をしているカナダとメキシコにも税を課そうとしています。
ここにきてカナダも怒っておりアメリカ製品はボイコット、小麦や豚肉も要らないと
言い出しました。メキシコも怒っており豚肉は要らないと言っています。
ヨーロッパはハーレーダビットソンとバーボンとジーンズというアメリカを代表する
製品の関税を大幅に引き上げるなど各国が報復声明を出しています。

トランプ大統領はリアリストです。元々は不動産王だから当然です。
彼の言い分はこうです。
アメリカは損ばかりしておりこれに耐えられない。
商売人として損を覚悟で貿易は有り得ない。国家存亡の危機だとまで言っています。
日本もアメリカのお陰で発展したではないか。日本車はボロ車だったのがアメリカの技術を盗み更にそれをアメリカに輸出して儲けたじゃないか。
中国は劣悪な商品をアメリカに輸出してぼろ儲けしており許せない-これがトランプ大統領の言い分です。
世界貿易機構には極端な関税はしないというルールがあります。
しかしそんなことは関係ない。アメリカの金で発展したのだから返せという言い分なのです。

よく考えてみると日本も家電王国といわれましたが現在は中国や台湾に乗っ取られています。
私が思い出すのは30年前、川崎のあるビルに世界の代表的企業が日本法人本社を構えて
いました。DELLとトイザらスです。
30年経った現在どうなったかは皆様ご存じの通りです。
 
アメリカの株価は堅調です。
NASDAQ市場の5社が世界をけん引しています。
即ちGoogle、Apple、Amazon、Facebook、Microsoft、5社のIT企業です。
一方で日本の好調な産業-株価の値上がり率が高いのは派遣業。
特筆すべきはゾゾタウン、つまり服のネット販売です。

世の中はネット販売やITがけん引していますがこれはジョブズが創ったスマートフォンのお陰です。
スマートフォンがあれば何でも出来ます。
為替や証券も決済出来るしキャッシュレスにも便利です。
アメリカにはそういう企業があるから好調です。

しかしトランプ大統領はハイテク産業を嫌い自動車や農業等、恵まれない労働者層を
浮上させようとメーカーに肩入れしているところがあります。
アメリカの雇用を増やし賃金を上げようとしているのです。

彼は現実主義者ですから言う事がコロコロ変わります。
明日の米朝会談はトランプ大統領の出方を見ようと全世界のメディアがシンガポールに
集結しています。金正恩氏は一躍時の人です。

そうした中で日本はどうなるでしょう。
これまで先進国では中央銀行が金融刺激策を行っていました。
金をばらまき金利を安くすることで金を使うよう促していましたが、ヨーロッパを
中心に漸次金利を上げる政策に移行しつつあります。
その為もあって先進国の成長率は19年2.0%、20年1.7%と減速が予想されています。

日本では日銀が主導しています。
超低金利、金融緩和、株や国債の買い占め。
しかしこれをずっと続けていたら日本は大変なことになります。
これから世界経済は減速する、主要国も減速する、その中で最も酷いのは日本ではないかと
私は危惧しています。
リーマンショックで景気は大幅減速しましたが、オリンピック明けにも日本が日本発の
金融恐慌に見舞われることも有り得ると私は考えています。

現在派遣業は絶好調と言っても優良な企業がお客様になって下さって我々があるのです。
従って30年前の様になれば-企業が大幅に赤字を計上すれば全て我々との契約は終わって
しまうでしょう。
浮かれた話ではないのです。

調子が良い時に浮かれた者が滅びるのです。
それは技術革新でも全てそうです。

派遣でも工場や製造現場で働く人、ハイテク関係で働く人、色々いますがこれから勝負は
自動車です。自動車で日本が勝ち抜かねば日本は終わります。
ホンダはいち早くGMと提携しました。
トヨタは国内6社と組みました。
日産はルノーと組んでいます。
このAI競争はどうなるか誰にも分かりません。
私はGoogleやAmazon、Apple等の出方に注目しています。
巨大な産業だから皆様方も注視して頂きたい。

こうした世界の情勢を踏まえ緊張感を持って仕事にあたって頂きたいと思います。

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