入社式訓示

2018年4月3日 4:07 PM

皆様本日はご入社おめでとうございます。
本年は57名の新入社員の皆様に入社頂きました。
ジャパニアスを選んで頂きまして社長として感謝申し上げます。

さて、人生には幾つもの試練というものがあります。
ここで私が言う試練とは心の強さや実力の程度が厳しく試される苦しみ。
また、あることを成し遂げる過程や人生のある局面に遭遇する苦難を指しています。

つまり試練とは苦しみであり苦難であると私は定義しています。
皆様方の最初の苦難或いは試練はおそらく受験であったのではないでしょうか。
自分の希望する専門学校や大学に入れた人もいれば入れなかった方もいたでしょう。
しかし努力はしたはずです。

2つ目は就職。
学校の卒業前に就職という試練があります。
皆様方も様々な会社に応募され或いは落とされ或いは希望通り内定を受けた。
或いは我社だけ応募した。様々なケースがあったことでしょう。
しかし過程はどうであれ、皆様は本日ジャパニアスという会社に入社するに至りました。

ここで縁あって皆様は私達と一緒にジャパニアスという船に乗った訳ですが、これから
ジャパニアス内での試練が始まります。

一般的に会社では昇進という試練があります。
昇進という試練は大会社であれば大抵は課長への昇進を指します。
35歳から45歳になる頃、人生の多くの時間を社会人として歩んで来た頃に訪れる試練です。
しかし私はジャパニアスを選んで頂いた方々については、昇進という試練の前に先ず
技術者として是非とも一人前になって頂きたい。
スペシャリストになって頂きたいのです。

では技術者としての試練とは何でしょうか。
今世の中で最も凄まじい技術の進歩が見られるのは自動車業界です。
燃料はガソリンから電気へ。そして運転の自動化-つまりはAIの登場。
非常に激しい争いが繰り広げられています。

自動車業界には様々な企業がありますがトップのトヨタといえども安泰とは言い切れません。
自動車業界に限って言えば幾らビッグスリーといえど自動運転に遅れをとれば敗者に
なってしまう可能性があるのです。
人工知能を積んだ車が2025年までには完全に道路を行き交う。
自動運転が可能な車自体が完成するのは2020年とさえいわれています。
これは大変大きな技術の革新です。100年に一度ではないかと私は思っています。

人間が乗っていてハンドルだけ持っていればいいという車は既に完成しています。
人間が乗らなくてもボタンを押せば公道を自動で運転し目的地に行ってくれる車が2020年
までには完成します。

しかし様々な問題も山積しています。
例えば損害保険会社。自動車保険はどうなるか。
いずれにしても自動車、或いは船、或いは鉄道すら運転手は不要になるかも知れません。
電車も最初のスタートを押せば後はプログラムで各駅に止まる様になるかも知れない。
技術の世界ほど自動化が進む、そういう世界に皆様は直面しているのです。

特にソフトウェア・IT関係を目指す方には何らかの意味でそういったAI-人工知能を
導入として学ぶ必要があります。
これからのことを考えれば幾ら勉強しても『ここまでで良い』ということはありません。
今までの学生時代と違い、実践の舞台では様々な実験や検証をやることになるでしょう。

時代が大きく変わります。
皆様方も頭をAIを前提に切り替えねばなりません。
単純なことはロボットがしてくれます。事務もそうです。
ただ我社が身を置く技術派遣業界は資本主義社会が続く限り永久に残ると私は
信じています。AIは単純なことはしてくれます。しかし開発はしません。或いは
ノーベル賞はとりません。つまりAIは課題を解決することは出来ますが
創造することは出来ないのです。
戦争等の地政学的問題が起こった場合は別として世界経済がまっとうに続く限りは
派遣会社はなくならないと私は考えています。

皆様方にも入社を希望していた大手の会社があったでしょう。
しかしその会社が絶対に潰れないという保証はありません。
どこでも生き残る訳ではないのです。
自動車は「箱」になるといわれています。
窓もミラーもエンジンも無い。そうなると自動車はオフィスになります。
遠からずそういう時代が来ます。そうすれば運転手は要らなくなります。
しかし技術者は必要です。
皆様は技術という職を失うことはありません。
ある会社が潰れても違う現場に行けば良いのです。

また技術を磨けば収入はついて来ます。
もちろん人生の幸せ或いは喜びは様々あるでしょう。人それぞれです。
客観的に幸せを計る度合いの一つに年収があります。
今日本の労働人口は約6500万人です。
その中には色々な人々がいます。パートさんもいるし何千万も稼いでいる方もいます。
しかし現在の平均年収は400万です。
今般政府が年収850万以上の人を富裕層として税金をとろうとしています。
850万で贅沢な暮らしは出来ません。それが現実です。

しかし私は是非とも皆様方にはこれから10年で年収を700万にはして頂きたい。
やれば出来ると私は思っています。
スキルを磨いて良いお客様先に行き労働力に見合った対価を頂ければ可能です。
更にスキルを高めればそれ以上も可能です。

我社の場合もし技術に限界が来て或いは技術ばかりやるのではなく違うことをしたいと
いうのであれば所長或いは支社長という道もあります。
我社は今全国展開に向け地方に支社を創っています。
ちなみに今年は東京の新宿に大きなオフィスを構える予定です。これはIT技術センターを
兼ねています。
他に大阪、名古屋、宇都宮、京都、福岡など複数の拠点があります。
将来地元に帰る方は地元の支社で働くことも可能になるでしょう。
皆様方のスキルさえつけて頂ければ将来は拓けます。

私の半生の話になりますが、私は17歳の時小説家を志して上京し慶応大学に
進学しました。しかし世の中は甘くないものです。
大学を卒業後はやむなく大手保険会社に就職しました。
そこで20年頑張りましたがあえなく左遷されました。
その後とある技術会社に入社しそこで実績を上げたのですが、51歳である日突然クビに
なりました。
そしてその年にこの会社を創業したのです。

私は決して恵まれた人生を歩んできたわけではありません。
しかしいつだって努力はして来ました。
40代は本当に必死になって働きました。その挙句がクビだった訳ですが…。
50代で起業し最初の3年間は本当に貧乏でした。
そんな苦しい思いをしながらも18年が経ちました。
創業以来赤字は一度もありません。ずっと黒字です。
それで信用という目に見えない評価を世間から頂くことになります。
私は創業当時は貧しかったのですが必ずや社会に貢献したいと考えていました。
貢献とは何でしょうか。
それは雇用であり納税だと思いました。
理念にもうたっていますが多くの方を雇用し国と地方公共団体に納税する。
これがさだめだと信じてやって来ました。
これが我社の今日のささやかな発展に繋がっていると信じています。
そしてそのお陰で今日57名の優秀な社員を迎えることが出来たと思い感謝しています。

私は創業者でありますが自分を偉いと思ったことはありません。
経営者という括りで見ればソフトバンクの孫氏やファーストリテイリングの柳井氏。
彼等は本当に凄い。売上単位は兆です。

我社は50億。50億から見れば兆は雲の彼方です。
つまり企業規模で見れば勝負になりません。

しかし企業には企業の器があります。
我社に集まって頂いた方々はそういうところの人達が集まったのです。
それは悪い訳ではないし劣っているということでもありません。

大きな企業が幸せで小さな企業が不幸かと言えばそういうことはありません。
幸せを掴む為には価値観は色々あります。
例えば皆様の同級生には大きい会社に行った方も居ればもっと小さい会社に行った方も
いる。それに何の違いがあるのでしょう。私は幸不幸には全く関係ないと思います。

私や私の次の経営者の言う通りに行って頂ければ年収アップを約束します。
技術も限界は必ず来ます。限界が来てどこが悪いのです。
永久に発展することなど極々僅かです。天才と言われる人でも限界は来ます。
私は小説を出版し文庫にもなっていますが無名だし偉くもないし有名な小説家から見れば
劣ると自分で思います。
しかし劣ることはダメではありません。それは相対的なことなのです。
一方で企業人としてはいずれ次の世代に託そうと思います。
私は孫氏にはなれません。それこそ器です。しかしそれで良いのだと私は思います。

皆様も社長になろうとか役員になろうと思わなくて良いのです。それは運です。
努力で絶対に達成出来る目標は年収です。
これは誰にも迷惑をかけず、また贔屓や学歴が無くてもスキルがあれば達成出来ます。
その考え方を持って頂ければいずれ大企業の方よりも年収は高くなります。

また是非仕事には仕事へのプライドを持って頂きたい。
仕事のプライドとは何でしょう。
例えば大企業だと「○○企業の誰々です」と会社の名前で仕事をします。
我社など「ジャパニアスの西川です」と言っても「聞いたことないなぁ」
と言われます。実際には皆様が聞いたことのない企業が全体の99.9%なのです。

超優良企業のファナックやキーエンスですら知らない方がいます。
何故知らないのか。宣伝しないからです。
宣伝している企業はブランド力はあるし良い会社ですがしかしそんなのは一握りです。
一方で宣伝していない企業が悪い会社という訳ではありません。

そこで目指すは皆様方の会社内における人生の探求です。
一番分かり易いのは技術です。
例えば営業にはラッキーはあります。しかし技術にラッキーはありません。
特にお客様先に常駐する仕事は、お客様に身贔屓して頂く訳でなし、本当の実力が問われます。

是非とも皆様のこれからの人生を紙に書いて頂きたい。
書いて頂きたいのは10年後の自分です。どうなっていると思いますか。
年齢は何歳か。どんな社員になっているか-もちろん想像です。
結婚しているか。子供は。年収は。
では20年後は。どうなっていると思うか言える人はいますか。
語れば個性ある生き方が出て来ます。

この10年後20年後を思い描くことが非常に重要になります。
10年後の姿に近づく為に今何をすべきか逆算出来る様になるからです。
もちろん今思い描いた10年後の見取り図は変わって良いのです。
その時にそういうことを思ったということが大事なのです。

私も田舎から出て来た失敗の多い男ですが努力だけはして来ました。
今日皆様に選んで頂けるような会社を創るまでに至りました。
或いは小説も文庫を出すところまではいきました。
しかし人生は死ぬまで挑戦です。これで良いということはありません。

これから3ヶ月の長丁場の新入社員研修が始まります。
これは非常に大事です。
これから将来の皆様方の進路を決定する非常に貴重な研修になります。
是非とも身体を壊さないように、また心も壊さないように。
決して自己を追い込んではいけません。
なるようにしかならないのですから自分を追い込まないように。

人間は命さえ落とさなければ絶対にチャンスは来ます。
幾ら失敗したってクビになったって這い上がる気力があれば絶対に立ち直れます。
そう思って私は生きて来ました。

精神的な落ち込みは自己で抱えず相談して下さい。
どんな些細なことでも身体が痛ければ病院にいく。
心が痛ければ同僚か先輩に話をするのです。

その為に「この人は!」という先輩を見つけて下さい。
研修の中でも色々な先輩社員が登場します。
私が良いと思えば私のところに来てください。相談に乗ります。
精神的に壊れるのは最も寂しいことです。

3ヶ月間元気で過ごし次のステップに進まれることを楽しみにしています。
皆様はこれから時に今日の日を思い出しながら自分の目標とする年収を目指して下さい。
そして10年後私に報告出来る様に努力して下さい。

それではこれからよろしくお願いします。

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