AIと挫折

2018年3月14日 9:04 AM

本日はAIと挫折について話したいと思います。
AIについては東京大学の松尾教授が定義していますが、要するに人工的につくられた
人間の様な知能のことです。AIは人間より良く出来ていると言える部分もあります。

AIは2013年に第三次ブームを迎えました。
AI自体はそれ以前からありましたが「人工知能は簡単なことしか出来ない」と言われて
いました。

それが2010年頃から台頭してきました。
3つ理由があります。
1つ目はビッグデータの普及。半導体、コンピューターの進化です。
2つ目はディープラーニングの発揮。深く深層まで読んでいくことがコンピュータに
出来る様になったのです。
3つ目は人工知能の影響力や距離の伝達が一般的に認められたことです。

AIでよく例に出されるのがチェスや囲碁将棋です。
AIは過去の対戦データを全て読み取っています。
これ等の中でAIが最初に世界チャンピオンになったのはチェスでした。
囲碁将棋は複雑なので無理だろうと言われていましたが比較的単純な将棋は先に
人工知能が人間に勝利しました。
碁についてもグーグルのAlphaGoが出て来てついに中国の最高棋士を倒しました。
今般世界大会がありましたがAIは観戦しており人間が優勝しました。
これ等の世界ではAIの能力が発揮されたということになります。

AIの優れたところは過去のデータを全て読み込んでおり且つ決してミスをしない
ことです。
段々学習能力が高まりあらゆる局面に対応する能力が身についているのです。

AIの最大の見せ場が自動車の自動運転です。
自動車の自動化は早くて2020年、完全自動化は2025年と言われています。
窓もミラーも無い車が目的地を入力すれば一人で動く様になり運転手は要らなくなる。
そんな世界もそう遠くはありません。

リニアは2027年とされていますがリニアは速いというだけです。
一方の自動運転は画期的な効果をもたらします。
つまり人が要らなくなる仕事が沢山出て来るということを意味しているのです。
将来要らない部類に入る職種を選ぶと大変なことになります。
よくよく考えねばなりません。

身につけるスキルも選ぶ必要があります。
受験に記憶力や暗記力は次第に意味をなさなくなるでしょう。
AIには勝てないからです。
創造力や企画力と言った物事を生み出す力の訓練を積んだ方が生き易いのではないで
しょうか。

勿論AIは万能かと言われれば違います。
経営や物事を創り出す・発明するということにはAIは意味をなしません。
AIが音楽を創れるか、小説を書けるか、新しいノーベル賞級の発見が出来るかと言えば
出来ないのです。

それではAIと人間の違いは何でしょうか。
ここで三菱ケミカルホールディングス会長の小林喜光氏の言葉を紹介しましょう。
彼は苦労人で東大を卒業されましたがすんなりと出世した方ではありません。
傍流を歩き苦難に苦難を重ねた結果、今や日本最高の経営者・頭脳と言われるように
なった方です。
その方曰く、人間がAIにはない価値を生み出す為には人間らしい経験を積むしかない。
人間らしい経験とは挫折です。もっと言えば絶望ではないでしょうか。
AIは絶望出来ません。絶望から這い上がるプロセスにこそ人間本来の強みが隠されて
いるはずです。

これは彼の経験から来ています。
AIは失敗しません。しかし人間は失敗しますし挫折もします。
しかしそこから這い上がり新しいものを生み出すことも出来ます。
それが重要なのです。

もう一人、西郷隆盛を紹介します。
彼は49歳で亡くなっており西郷隆盛と改名したのは晩年のことです。
彼は二度の島送り経験と一度の海への入水経験を持ちます。
彼の人生は挫折ばかりで最期は西南戦争で自刃します。
しかし多くの人に慕われています。
それは彼が自己のことを考えず他人の幸せを考える人だったからでありましょう。
稀に見る仁徳の人なのです。

西郷隆盛が今日これほど崇められているのは、業績が素晴らしいのも然ることながら
彼が挫折を知る人だからでしょう。
AIは挫折しませんが人間は挫折も失敗もします。
そこから得られる教訓は計り知れないものがあります。

だから挫折や失敗をしろと言っている訳ではありません。
しかし志が高い人や挑戦意欲がある人は必ず邪魔されるものです。
自分の思う様には中々なりません。

しかし順調に行っている人は中々迫力が出て来ないものです。
その人が悪いのではなく環境がそうさせるのですが。

これからよりよい将来を迎える為に今何をすべきか。
皆様にはよくよく考えて頂きたいと思います、

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